建築家という生き方―27人が語る仕事とこだわり |
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・日本の有名建築家と有名建築物について、マクロ的に知りたい ・有名建築家と称されている人達は、いったいどんな人なのか知りたい という二つの理由を満たしてくれる本です。 本書は、話題作を語る・時代を開く・創作への姿勢・モノづくりの現場から・変革への提言の五部構成になっています。また、私の駆け出し時代という記事も掲載されています。書評として、モノクロ写真の点が残念ですが、建築家を志望されている方は、読んでみて下さい。 建築の総合雑誌として日経アーキテクチュアが創刊されたのが1976年4月。以来25年間にわたって掲載されてきた建築家への直接インタビューの中から、27人を選んで収録したのが本書である。1891年生まれの村野藤吾から、1950年代生まれの若手まで、新旧の建築家をまんべんなく網羅している。もちろん、彼らが目指す建築は、それぞれ異なる。また、いわゆる建築家だけではなく、構造家や宮大工、瓦師なども登場する。それぞれが、それぞれの立場で建築哲学を語った記事を、掲載年代などには関係なく、新たに5部構成に編集しなおしている。 日経アーキテクチュアが創刊された70年代半ばというのは、ポストモダンの時代である。建築が社会に影響を与え、時代の寵児となっていった時代、丹下健三が「世界のタンゲ」へと羽ばたいていった時代である。また、その後に続く黒川紀章や磯崎新、そして安藤忠雄といった世代が、何を考え、何を目指しているのかをつっこんだインタビュー記事は、今読んでもまったく色あせていない。しかし、なかには、本書に収録されたインタビュー時の言葉と、最近の発言に見られる思想に、多少の開きがあるように感じられる建築家もいる。そのあたりを考えながら読むのも、楽しい読み方かもしれない。 とはいえ、たとえば槇文彦の「建築は、出来上がって不特定多数の人に提供されてから『よかった』『よくなかった』と評価される。だからといって彼らの意見や好みが創作のきっかけになるものではない」という言葉は、いつの時代の建築家も抱えているジレンマのように聞こえる。建築家の仕事やこだわりというのは、「時代」の読みとり方そのものを言うのかもしれない。(朝倉真弓) 建築家という生き方―27人が語る仕事とこだわりを楽天で検索 |