理系のための企業戦略論 |
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この本は「現在日本にとって最も大切なのは技術力を収益に結びつけるためのビジネスモデル(企業戦略)である」という認識のもと、技術者がビジネスモデルを創造するための、基礎的な企業戦略論を提供することを意図している。非常に読みやすい本である。 経営学部やビジネススクール出身者には、少し簡単な気もするが、理系の人にはちょうどいいレベルの本であろう。玄場先生の巧みな文章も、非常に「読ませる」名文である。 しかし、初学者には注意を要する点があるので、書いておくと、この本は「企業戦略論」となっているが、正確な意味での「企業戦略」ではなく、主には「産業論」というレベルであり、非常に大きな捉え方をしている。このため、大まかな経済統計を使った分析が多く書かれており、一般的に「企業対企業」という企業レベルでの戦略論が書かれていない。であるから、戦略とはこの本のようなものだという誤解を持たないようにするべきである。 また、産業の話として読んだとしても、多角化や研究開発の分析手法は、玄場先生の研究を易しく噛み砕いた内容であり、初学者にしては特殊で、一般的に広く用いられている単純でかつ著名な方法ではない。よって、知人にこの本の内容を「企業戦略論」として話しても、通用しない場合があると思われる。 以上、いくつかの点を述べたが、文系ビジネススクール出身者から見れば、この本の分析手法は理系らしく、定量的な数値できちんと結論を導くあたりが斬新で、非常に好感が持てた。 経営学=文系ではなく、文理融合の学問として、さらに実践的な内容になるとより有用性が増すと思われる。 その意味で価値のある入門書であろう。 イノベーション戦略、多角化戦略等についての 学問的な解説書です。 述べていることは、 一般的なビジネス書の方が分かり易く書かれていると 思われます。 違いは、定量的な裏付けがあると言うところです。 (例えば、多角化は 普通のビジネス書の場合は、 「シナジー効果を考慮して多角化すべき」と定性的に 説明しているところを、 「関連分野への多角化は収益を向上させ、 企業が競合に勝ち抜いていくための戦略についてイノベーション、ビジネスモデルなどを数値化してわかりやすく説明しています。 特に最終章では、企業の研究開発活動に求められるのが高度な開発成果のみでなく、外部人材とのコミュニケーションの重要性を指摘されていてまったく共感しました。 関連書もぜひ読んでみたいです。 MOTの教科書です。戦略とは何か、から始まり、イノベーションの原理・マネージメント、ビジネスモデルの考え方、研究開発のマネジメント(投資の考え方、実現手段、目標、問題点と対策)等が中心に記載されています。MOTだけあって、製造業やIT産業の企業が、主な対象となっています。日本やアメリカの企業や産業の現状を分析し、そこから、業績に結びつくイノベーションや研究開発のあり方を模索する、形になってます。企業や産業の、定量的な分析手法も詳しく紹介されています。 「モジュール化」「戦略的連携」「イノベーションのジレンマ」等トレンディーな話題についても、触れられています。 教科書ですが、比較的読みやすい部類に入るのではないでしょうか。分析手法など一部「ややっこしい」ところもありましたが、あとは比較的楽に、読めました。 玄場助教授が解りやすく「理系のビジネスマン」にMOTとはなにか?を説明した入門書と言えます。また、三章・四章ではかなり興味深い分析手法を活用し新しい切り口でビジネスモデル戦略と多角化戦略を評価しています。今までの企業戦略論の本とは一味違う一冊です。 理系のための企業戦略論を楽天で検索 |