科学経営のための実践的MOT-技術主導型企業からイノベーション主導型企業へ |
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日本では技術経営(MOT)は急に流行ってきた感があり,様々な入門書が出版されているが,欧州では既に成熟した学問分野なのかもしれない. 本書の編著者であるスイス連邦工科大学(ETH)のチルキー教授は欧州における本分野の大御所である.本書は,チルキー教授が提唱する「統合的テクノロジー/イノベーションマネジメント」の概説と,弟子達による個々の具体的な成果論文集という構成をしている.チルキー教授の概説は,ドラえもんのポケットのように何から何まで「統合的」に入っており,雲をつかむような印象であったが,その後の弟子達の様々なテーマの論文(14編)は欧州企業のケーススタディに基づいており,それぞれ具体的で面白い. チルキー教授は,これらの膨大な仕事の上に立ってコンセプトを提唱していると気がつく時,流行りモノではない熟成を感じることができる. MOTの概要についての本はブームもあってこの半年沢山出版されましたが、正直、玉石混合状態で、値段はまあまあ高いのに立派な表紙がついて、大きな印字と大きすぎる図に大きな余白・・・いくら立派な中身でも魅力半減でした。この本は、まず、文字の大きさ、中身の充実具合がいいと思いました。出版されたのが最近であることと、経営に関する一般的な問題点からイノベーションを起こす企業像の提言まで、知識経営を冷静に学問として整理していると思い購入しました。目次を見るだけで、最近出版されているMOT関連の本を何冊分に相当するのか計算したくなります。自分が知っている国際的な企業のマネジメント成功例も実験結果のように簡潔に整理されているので、「あの大企業は技術開発に対してこんなことしてたのか・・・」と思いました。事例も比較的新しいものなのでしょう。この辺、米国発の多くの本では著者(翻訳者?)の扇動的な誇張表現が多いので学生の私としては自分が受け取るべきところを読みながら選択する必要がありました。この本は技術の知識経営の基本的な考え方を勉強できる教科書としてMOT,MBA、技術開発を会社で考える方にはお薦めです。全くの初心者がいきなり手に取ると難しいかもしれませんが、「はじめてのMOT、MBA、技術経営」みたいな本の次に一歩踏み込んで理解したい方にはお薦めです。私の感想文の意味を納得していただけると思います。初心者向けではないので☆4つ! 科学経営のための実践的MOT-技術主導型企業からイノベーション主導型企業へを楽天で検索 |