CDNプロトコル入門―アクセス集中からWebを守る |
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インターネットWebアクセスをサービスする側から見ると、トラフィックの変動や何らかの理由による急激なアクセスの増加は、予測できないだけに、頭の痛いことです。従来の負荷分散の書籍は、ネットワークについてのものと、マルチプロセッサ間のCPU分散、ディスク分散など、個別の技術の紹介に終始し、それらを組み合わせた総合対策については、あまり触れていませんでした。本書は、負荷分散についての総合対策を、実践的に解説した初めての書籍のように思います。 ネットワークの発展に伴い、新たなビジネスモデルが次々と登場している。Webでの商取引、コンテンツの配信など、データの流通量が著しく向上した結果、それらのデータを蓄積、配信し、保護する仕組みが開発されてきた。CDNはその1つで、負荷分散や暗号化などを統合的に扱う技術である。本書はそのCDNについての解説書である。 前半ではCDN技術の概要からはじまり、イーサネット、HTTP/WWW、SSL、DNSといった基本技術の解説が扱われている。ここではCDNサービスの根幹となる技術の概要が述べられており、基本的な仕様や動作の説明のほか、実験を通じて動作を確かめるといった解説も行われ、内容がより理解しやすくなっている。後半はさらに具体的な技術としてWebキャッシュやサーバの負荷分散、セキュリティの強化、VRRPとHSRPなどについて解説している。負荷分散に利用できる製品も紹介されており、実際の機器設定例も掲載されているので具体的なイメージをつかめるだろう。 各章の最後には理解度をチェックするための演習問題が付属しているので、学習効果が高いのも本書の特徴である。ただし基本技術の解説はあくまでCDNを中心に行なわれるため、Webやネットワークの技術についてはある程度知っている必要があるだろう。 Webサーバをはじめとするネットワークの負荷分散技術は芸術的職人技と言われるほどに完璧にこなすのは難しいものである。本格的な大規模サイトへの負荷分散の利用には経験が必要であるが、本書はCDNの全体を把握し、理解するための入門書として役立つはずだ。(斎藤牧人) CDNプロトコル入門―アクセス集中からWebを守るを楽天で検索 |