楽園まであともうちょっと (花音コミックスミニ) (花音コミックスミニ)

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楽園まであともうちょっと (花音コミックスミニ) (花音コミックスミニ)

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価格:¥ 1,000(税込)
芳文社  (2008-08-30)
/今 市子/
文庫売れ筋ランキング:30535
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分厚い!文庫化は細くて数冊か分厚く一冊か、基準があるのでしょうがこれはかなり分厚い部類に入ります。

「借金天国」の帯に恥じないコメディの傑作。

コミックスで揃えていたので★はみっつとさせていただきました。
今市子さんのBL(なんだろうか年代的に……)作品。
「百鬼夜行抄」が大好きで文庫落ちするたび買ってるんですが、BLのほうも面白いですね!しっとりした大人の情緒、丁寧に描かれる人間関係の機微など一般向けの美点が通底してます。
消費者金融の会社員・浅田が倒産寸前の旅行会社を訪れ、元嫁の策略により俄か社長を引き受けた川江と次第に親密になっていく過程を描く。
マンションで隣同士になった二人を中心に猫好きヤクザ屋や山小屋のショタコン管理人が絡んで愉快で微妙に非日常な日常が展開される。家庭の問題や自立の問題など様々な波乱を含み伏線が収束していく巧みな構成は秀逸な人間ドラマの赴き。
徐徐に近付いていく二人の距離やそれに伴う戸惑いなど、丁寧な心理描写に唸らされる。
登場人物が三十代中心なので、食事のシーンや仕事の描写など地に足が付いていて好感がもてる。
キャラクターも自分がゲイだと認識してたり妻子ある上司との不倫に悩んでたりと、「こういう人身近にいてもおかしくないよね」みたいな等身大の親しみが持てるし、一見ダメ男だけどいざって時は頼りになる川江、そんな川江と惹かれあってるくせにプライドやら保身やら大人の分別が邪魔して素直になれないクールビューティーな元高利貸し・浅田にときめく。
BLはファンタジーですが、この作品からは生活臭がします。
「ああもうはやくやっちゃえばいいのに!」「まだか、まだためらうのか!?」とにやにやじたばたするのもまた一興。
小百合は漫画だからいいけど現実にいたら迷惑なキャラだなあ(笑)
無理やり、借金を抱えている旅行会社の社長にさせられた川江(ひょうきんもの)と
借金取りの浅田(今の言葉でいうなら「ツンデレ」)。
借金を取り立てる側と取り立てられる側なのに、甘い雰囲気があったり・・・(なかったり)。

数ページの書き下ろしを読みたいがために
通常版のコミックスを持っているのに文庫版を買ってしまいました。
そんなことしたの初めて。それくらい大好きな作品です。
借金・不倫・別れた妻・DV・暴力団関係者・(あと児童に性的イタズラ?)
など普通だったらくらーい話になりそうなキーワードがいっぱいなんですがコメディなんです。
いろんな脇役がいい味だしてて、話が毎回おもしろい。
川江と浅田の関係もじれったくて、ユーモラス。
どうせなら「真夏の城」(この二人のでてくる読み切りの話)も
同時収録してくれればよかったのに、って思ったけど
ちょっと話の辻褄があわないから入れなくて正解だったのかなあ??
とにかく何回読んでもおもしろい作品です。
これくらいストーリーがおもしろいBLってめったにないですよ。
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