松本隆対談集 『KAZEMACHI CAFE』 |
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様々な切り口の対談の中から、はっぴいえんどの在り様が、松本隆さんの視点が、まなざしが、くっきりと浮かんでくるのです。この一冊はファンとしては圧倒的に魅了されるでしょう。そして、これまで知らなかったはっぴいえんどの側面、松本隆さんの側面を新たに知ることになるのです。 ファンとしては常備し、何度も読み、そして、そのたびに何か発見する。そんな一生ものの素敵な対談集です。 本書は、著者の音楽関係の友人たちを中心に、詩人、F1監督、漫画家、建築家など多彩な友人が登場して、リラックスした会話を聞かせてくれる対談集です。 曲を作るとき、歌詞を先に作ってからメロディーを詞に合わせて作っていく方法(詞先)と、先に曲を作ってからメロディーに合わせて歌詞を作っていく方法(曲先)があります。どっちが歌謡界で多用されているか知っていますか? 筒美京平氏は、「もう99%曲が先だし、詞先なんてやらないよね」と言っています。これは、何も筒美京平氏が大御所だからではなく、松本隆によると「やらないんじゃなくて、やれないんだよ。そんなスキルがないもの」と、力不足の作曲家たちをバッサリ。 かといって相手に合わせてばかりいるわけではなく、自分の感性が許さないとテコでも動かない頑固者でもあるようです。 他に、俳優の佐野史郎が「はっぴいえんど」の熱烈ファンとして登場したり、詩人の谷川俊太郎と「詩」「詞」「歌」について語り合ったり。けっこう満腹する一冊でした。 松田聖子世代の私は、 「松本隆」の女性観を、図らずも色濃く受け継いだ1人だ。 本当は彼の描く乙女の感性なん、ほとんど持ち合わせていないのに、 「ブリッコ」ブームの煽りも受けて、いじらしい乙女心を演じてみたりした「こっぱずかしい過去」を持つ。 だから、松本隆には少なからず「恨み」がある。 16人との対談だから、松本隆の16面が明らかになる。 16人の人々との対談はそれぞれ、たいへん有意義である。 松本隆対談集 『KAZEMACHI CAFE』を楽天で検索 |