タイ人と働く―ヒエラルキー的社会と気配りの世界 |
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アジア書店のコラムで前川健一がかなりいいと取り上げている本です。タイ人は相手に対して思ったことをなかなかはっきりと口に出さないことが多いですが、それが外国人に対してはなおさらです。その原因となる思考がどこから来ているのかの説明を詳しくしてくれます。 例えばタイ社会では個人としての結びつきが強いため、自分の上司が辞めるときにそのまま部下を引き連れて辞めてしまったり、それは恩義というよりは親分子分に似た庇護の関係のようです。上司はなにか自分の用事がある場合でも、部下を平気で使用人のように使うし、逆に部下が困った時は、金銭的な援助も厭わないことなどがあげられます。 一度タイ軍人の結婚式に出たでたことがありますが、新郎の彼の披露宴に部下がウェイターとしてあちこち料理や、お酒を配っていました。日本では公私混同といわれることですがタイではそれはあたりまえなのです。 ただ、解説で末廣昭が言っているように、タイ人からみた外国人への考え方しか出てないので、タイ人対タイ人へのアプローチも書いてあったらもっと良かったと思います。しかしながら、この手のタイ人論を書いた本は他に見ないので、タイ人を良く知るための大きな助けになるでしょう。 この本を補う形で同時にお勧めなのがニティ・イーオーシーウォン『当てにならぬがばかにできない時代』吉川利治訳 NTT出版 00年 です。チェンマイ大学人文学科の元教授であるニティ教授による辛口のタイ人です。タイの抱える問題を鋭く分析しています。ここでは多くは書きませんが、あわせて読むといっそうタイ人の考え方が分かります。 私は5年ほどバンコクで働いていました。 著者の考察はなかなか鋭いところを突いていると思います。 異文化コミュニケーションは気苦労が多いですが、「自分は正しくて相手が間違っている」という考えに囚われてイライラしているうちは、なにも改善しないということだと思います。 タイ人と働く―ヒエラルキー的社会と気配りの世界を楽天で検索 |