Write Great Code〈Vol.2〉低いレベルで考え高いレベルで書く

Write Great Code〈Vol.2〉低いレベルで考え高いレベルで書く

売れ筋ランキングWrite Great Code〈Vol.2〉低いレベルで考え高いレベルで書く  
Write Great Code〈Vol.2〉低いレベルで考え高いレベルで書く

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価格:¥ 6,090(税込)
毎日コミュニケーションズ  (2006-12)
/Randall Hyde/
単行本 637ページ
売れ筋ランキング:194994
Write Great Code〈Vol.1〉ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く
ライト・ポータブル・コード―複数プラットフォームに移植可能なソフトウェアの開発技法
Code Quality ~コードリーディングによる非機能特性の識別技法~
Code Craft ~エクセレントなコードを書くための実践的技法~
Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選

 まず第一に、筆者の著作物である『高水準アセンブラ:HLA』への自画自賛、我田引水が鼻につく。
 また高級言語(特にオブジェクト指向言語)コンパイラによる最適化についても、いわゆるアクセッサメソッド(e.g. SomeClass.GetMember())に時間コストがかかる等の記述が見られ、などやや時代遅れの観が否めない。
 本書は全体として『低い水準で考え、高い水準で書く』というサブタイトルは似合わず、寧ろアセンブラの教科書、伝道書といった感が強い。どちらかといえば、高級言語コンパイラからのアセンブリ出力を読み解けるようになるための、『高い水準で書き、低い水準で読み解く』能力を身につけることに主眼が置かれているといったほうがしっくりとする。

 ここまで同書の批判的な私見を述べさせてもらったが、とはいえ高級言語での記述がコンパイラの出力するバイナリの品質を左右しうることは現実的な問題であり、最適化アルゴリズムの改良や高級言語の主流あるいはベンダライブラリの変遷によって容易に風化する様なハウツー本、Tips本よりも同書の切り口が王道を行っていることも(即効的な旨味が薄くなってしまうのは否めないが)、また事実だろう。

 結論として、出力されるバイナリを意識した高級言語でのコーディングについて取り扱うという続刊の刊行まで、同書の最終的な評価は保留するのが妥当だろう。シリーズ全体の流れの中での、中継ぎ的な一冊、というのが現段階では適切な点数ではあるまいか。
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