卵と小麦粉それからマドレーヌ (ピュアフル文庫) |
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中学にあがったばかりの少女の、 半年ほどの出来事がえがかれています。 新しくできた友人、小学校からの友人、母親。 彼女たちとの関係の中で起こる、主人公の変化。 事件らしい事件はおこらず、 仲のよい母親の留学が、最大の事件。 日常の生活をみずみずしく、 明白にえがいています。 青臭さも、子供ならではのわがままも、 勇気も素直さも。 たぶんメインの対象読者は 小学生から中学生と思いますが、 主人公の母親の姿をとおして、 あるいは友人の母親をとおしてみると 大人にも感じるものがある本です。 新学期、なんか嫌な感じの子に話しかけられたところから物語は始まる。しかし、主人公はその子と友達になる。一方、大好きなお母さんがひょんなことからパリに留学することになって……。まず良いところ。千人に一人の設定ではないフツーの中学生のたいした波乱もない物語であること。とても素直な展開であること。いちばんの見所は中盤にある親友の告白。とてもいい、気に入ってしまう言葉が出てくる。「変わるのは私です」。しかしながら、逆にここ以外はほとんど見せ場がない。ママの気持ちやパパの優しさ等々それぞれいいのだけれど、正直物語としてもの足らないし、メッセージを直截的に登場人物のセリフにしてしまうのは手法として弱い。とても良い視点があるだけに残念。 ふいにどこが子供と大人の境界線で、いつから自分は変われるのかわからなくなる。もしかしたらもう変われているのかもしれないけど、それはもう前の私がいなくなってしまったことになるのだと思うと、なんだか哀しい。わけもなく寂しくなったときにこの話を読んだら安心して寝れた。 卵と小麦粉それからマドレーヌ (ピュアフル文庫)を楽天で検索 |