封印されたミッキーマウス―美少女ゲームから核兵器まで抹殺された12のエピソード |
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他のレビュアーの方々が書かれているように、内容的には散漫な感じがする一冊ではあるが・・。 ただし、タイタニック号の日本人生存者「細野正文」(細野晴臣の祖父)について、1997年の新聞報道以来、「我々の間で常識になっていること」を、一次資料から再検証した章。この章は抜群に面白い。 安藤がこの件について再取材・再調査して行くと、「通説」がことどとく覆っていく。そして、さらに調査を進めていくと、まったく予想外の「真相」が・・・。 いかに我々の「常識」が二次資料からの情報から構成されている「頼りなげなもの」なのかが、よくわかるのだ。 実に濃厚な内容で、安藤も本当は、「このテーマだけで、一冊の本を出したかった」そうだ。(私もその価値は十分あると思う。「タイタニックの生存者の話が掲載されている」ことがわかるように、「この本の副題」にも「タイタニック」をつけて欲しかったが・・、まあこういう「副題」のほうが売れるんでしょうねえ〜)。 だが、「一冊本刊行」の企画を出しても、編集者から、「結論がそんなに暗い内容では、商品として売れませんねといわれ」て、泣く泣く諦めたという。 だが、そんな編集者の判断は絶対に間違いだ! あの傑作「封印作品の謎」「封印作品の謎2」に続く第三弾、と書きたいところだがそうではなくて、筆者がいろいろな雑誌に書いたものを加筆してまとめた本だ。なので今回は、映画やマンガの封印作品に限らず、未完建築や、あの人は今、みたいなのも混じっている。 表題の「封印されたミッキーマウス」は大津市プール事件の真相を追ったルポルタージュだが、ディズニーの厚い壁に阻まれて痛々しいが、オチの付け方が面白い。 個人的には「捏造された日本人差別タイタニック生還者が美談になるまで」が一番よかった。美談を徹底的に追求していくと、あっという意外な事実が姿を現すという結末が実に興味深い。 「封印作品の謎」の続編と思うとやや肩透かしを食らうが、記事が掲載された当時、苦労して新潮45やBUBKA時代を探して読んだ人や読み損ねて悔しい思いをした人にとっては、これらの記事をまとめて読めるのは実に喜ばしい。もう読めないと思っていた記事が読めるのだからありがたい本。 安藤健二氏の待ちに待った新作。今回は封印作品から一歩進み、封印された様々な事柄に挑んでいる。確かに、雑誌のコラムをまとめた本だけあり、軽い面も否めない。しかし、無知な私にとっては、衝撃的な事実や面白い事実が多く面白かった。中でも、セブン12話に関する話は、長年の特撮ファンにとっては、ショッキングだった。 確かにディズニーの章は、踏み込みが弱く、最後が推定で終わってしまうのは残念。ただ、読む価値は十二分にある。氏にはこれからもどんどんタブーに挑んでほしい。 著者の売りは、封印の核となる関係者への緻密な取材自体のスリリングさと、 それによって裏付けが得られた、目から鱗の結論だと思います。 それが本作からは感じられません。 取材は「断られてしまった」で終わることが多く、 結局推測で結論付けるという話が多いです。 「これは推測だが、これを否定する証拠もないのである」 …って、そんなゴシップ週刊誌みたいな安直なまとめ、 この人にしてほしくなかったです。 読めるのは12編の内、「タイタニック」と表題の「ミッキーマウス」くらい。 ただミッキーの話も、結論は邪推。 封印作品に興味がある方が多いと思いますが、「獣人雪男」に少しふれた以外は、氏が既に取り扱ったものを要領よく纏めただけにとどまります。 この本は雑誌掲載時のコラムを一冊に纏めたものです。その為、取材を進めていく内に明らかになる事実―といった緊張感はありません。ディズニー作品も掘り下げ不足です。 私としては、少し残念な本でした。 封印されたミッキーマウス―美少女ゲームから核兵器まで抹殺された12のエピソードを楽天で検索 |