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本を開いて、薄く透ける紙の手触りと 何層にも重なった、美しい色彩に驚きました。 ゆっくりゆっくり、大切にページをめくりながら 時間をかけて読みたい、美しい絵本です。 内田也哉子さんは、「たいせつなこと」という絵本を読んで以来 すごく美しい訳をする人だなあ、とずっと心に残っていたのですが この本も、なんともいえない不思議な、優しい魅力にあふれていました。 あんまり暇なので、品川にある原美術館で監視員のボランティアをやっていたとき、たまたま美術館のイベントで内田ややこさんが見えた。 ちょうどそのとき、発売されたという絵本の紹介をされていたのが、この「ブローチ」だった。 ご本人もいらしてたし、記念に買っていくか、という程度でたいした期待もしてなかったため、買った本は中も開かずに友人にプレゼント(笑) 贈った友人は大絶賛していたが、「きっと趣味があったんだろう」くらいに思い、聞き流していた(^^; その後、長らく忘れていましたが、最近書店で見かけることが多くなったので、再び手にしてみました。 読んでビックリ! 1、2ページめくるつもりが、結局そのまま店先で最後まで読みすすみ、気づいたら数冊手にして帰宅してました。 出逢ったのは発売後まもなくだったのに きちんと向き合うまでに数年かかってしまった。 人との出逢いにも似て妙。 でも、きっと一番良いタイミングだったのだと思います。 トレース紙のような薄い紙に描かれた美しい絵も 眺めているだけで心癒されるような 優しい素敵な絵本。 タイトルにある「ブローチ」の意味 お話のラストにある言葉に 静かに心が震えます☆ 姪っ子たちがもう少し大きくなったら是非プレゼントしたい本の1つです。 この美しい本に出会えて心からよかったと思う。 見た目はきれいな本が数限りなく量産され、氾濫しているけれど、魂を揺すぶられるような作品に出会えることはほとんどない。でもこの作品は、装丁やデザインの美しさを越えて、私たちの心の内にある美への憧れとか、善的な感性にまで届いてくる「何か」を持っていると思います。読み終えると、心の奥の奥のほうが静まり強くなっているような、そんな力をもっている作品です。タイトルの「ブローチ」は、私たちにとっての善や美を信じる「祈り」でもあるのかもしれません。 緻密に描き込まれた美しいイラストに、繊細な言葉たちが添えられた、大人の、大人による、大人のための絵本。 次のページが重なって見える薄い紙を、何枚も何枚もめくっていくうちに、不思議に心が落ち着いてきて、どこか瞑想的な心持ちになってくる。 ページをめくり終えると、まるで、「そこにあることが当たり前すぎて忘れかけていた大切な何か」を思い出せたような、心地よい安心感に包まれる。 眠れない夜に、雨の午後に、また、手持ち無沙汰なひとときに、ゆったりと繰り返しひもときたい一冊。 色鉛筆の優しい色とタッチが、見ているだけでも癒されます。トレース紙のような薄くて繊細な紙なので、先のページとの絵の重なりがとても面白いです。めくる度ワクワクします。 ブローチを楽天で検索 |