南仏プロヴァンスのインテリア―メゾン・ドットを訪ねて |
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テラコッタの素焼きのタイルを敷きつめた床に、プロヴァンスカラーの壁。 たとえば階段ひとつとっても、いたずらな遊びを施していたり。 画一的なホテルの規格とちがい、ベッドのシーツなんかにも、 リネンのくしゅくしゅ感が残っていて、素朴さがたまりません。 もしかしたらヨーロッパの古いお家にありがちな、ちょっとシャワーの出が悪かったり、 あるいは照明が異常に暗かったりするのかもしれないけれど、 一度でいいからこんなインテリアに埋もれて暮らしてみたい。 著者は'93年からパリ在住のジャーナリストで、フランスの洗練された生活術「アール・ドゥ・ヴィーヴル」に魅せられているようです。「メゾン・ドット」とは聞きなれない言葉ですが、その特徴はまえがきで上手に言い表されているように感じられ、プロヴァンス地方のイラストMAPと共に、一気にその世界に引き込まれてしまいます。その後は、この地方に点在する「メゾン・ドット」のうち日本初公開となる9軒が、いずれも美しい写真で紹介されていきます。 南仏の強い日差しと青い空。起伏に富んだ緑豊かな大地。ほのかに香り漂う紫のラベンダー畑。ゴッホやモネなど芸術家たちも愛した豊かな色彩の自然の中に、「メゾン・ドット」はひっそりと佇んでいるようです。いずれもアヴィニオン駅でレンタカーを借り、曲がりくねった道や森の中でうっかり入口を見過ごしてしまわないように、途中で何度も確認しなければ辿り着くことが出来ないかもしれません。都会に比べると不便で不親切なのかもしれませんが、その地にはきっと、ゆったりとした時が流れているに違いないことが伝わってきます。村人たちはそれぞれ自分の村を愛し、夜にはライトアップされて、昼間とは違った美しさもあるそうです。 「メゾン・ドット」のオーナーの多くは、元はフランス北部に住んで温暖な気候に憧れを抱いていたり、パリで飲食店などを経営しながら、都会では味わうことのできない豊かさを求めていたりした人たちです。100年以上経ってうち捨てられていたような広大な屋敷を買い取り、自分たちの手で修繕し、自分たちのセンスでインテリアを仕上げているのです。基本的に長期滞在向けで、せいぜい3〜5部屋しかありませんが、部屋毎に違ったインテリアを楽しみながら施しています。プロヴァンス風インテリアは明るい色で、優しく繊細な模様、古いものや手作りの味わいを大切にしているのも特徴と言えそうです。 南仏プロヴァンスのインテリア―メゾン・ドットを訪ねてを楽天で検索 |