Life |
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曲目リスト
フラワームーブメントの波に乗り、ヘビーなロックサウンドを基調としたSly & The Family Stoneの作品"Life"。ディストーションのかかった歪んだギターとベースの音が何よりも印象的。コマーシャルな楽曲"M'Lady"、"Life"そして"Fun"等が収録されているけれど、セールス的にはあまり伸びる事はなかった。 このアルバムの持つサイケデリックなサウンドは、勿論次の作品"Stand!"に上手く反映される事になるんだけれど、僕はどちらかと言うとその次の"There's Riot Goin' On"の倦怠感溢れるサウンドに特に近いアルバムではないか?というように感じる。"There's Riot Goin' On"のような暗く重いネガティヴさはないけれど、粘っこいどろどろとしたサウンドの片鱗がどこかに見え隠れしているような気がする。既にドラッグを使用しおかしくなり始めたSly Stoneだが、彼の裏に潜む繊細な部分が作品に現れ始めたのではないか?と思う。 このアルバムの中で特に目立つのが5曲目の"Into My Own Thing"。今後のSlyの作品にはこういった混沌としたジャムセッションが収録され、"Stand!"で言えば"Sex Machine"、"There's Riot Goin' On"で言うと"Africa Talks to You"といった曲がそれにあたる。スローファンクで退屈な空気が漂う楽曲であるのだけれど、その混沌としたサウンドには麻薬のような中毒性が存在し、そのダウナーなノリがどんどん気持ち良くなっていき、だんだんとそれを欲するようになる。こういった曲はSly以外でやっている人を見た事がない。 完成度はそれほどに高くはないもののSlyに少し変化が訪れた時代でもある。そしてその次の"Stand!"に面白いように繋がっていく。"A Whole New Thing"、"Dance To The Music"、そしてこの"Life"をSlyの前期三部作と言って評価をされているけれど、あくまでこの頃は実験段階であると共に、Slyというバンドの広告効果を狙う作品だったように思う。 このアルバムはあまり売れず、評価も低いと聞いたが、なんのなんのとてもすばらしい出来ですよ。 ばらつきもなく、スライらしさが存分に出ているし、初期の粗さと黄金期の計算され尽くしたところの良いとこ取りのアルバムですよ。 Lifeを楽天で検索 |