The Comforts of Madness

The Comforts of Madness

売れ筋ランキングThe Comforts of Madness  
The Comforts of Madness

The Comforts of Madness


価格:¥ 1,015(税込)
4ad CD2007-07-31
売れ筋ランキング:42339
Whirlpool
Souvlaki
Tremolo
Glider
Spooky

曲目リスト
  1. Way the World Is
  2. You Tear the World in Two
  3. Sea of Sound
  4. True Coming Dream
  5. Little Hammer
  6. Insubstantial
  7. Deep Sleep for Steven
  8. Language of Flowers
  9. Fell from the Sun
  10. Sight of You
  11. Time Thief

シューゲイザーバンドとして一般にはカテゴライズされているペイルセインツだが、確かにノイジーなギターは目立つものの、そのサウンドはシーンの中ではかなり異色。聖歌隊のような澄んだボーカルにのるメロディもまた非常に美しいのだが、サウンドは時に不気味なほど唸るギターや変則的なドラムのリズムが混在し、歌詞は美しいメロとは対照的にかなりヒネくれている。そういったアンビバレントな要素を奇跡的に融合してしまったのが本作のサウンドと言えるでしょう。当時はインディーチャートの1位を本作で獲得し、ストーンローゼスらと並ぶ90年代の期待の新人バンドの筆頭であったが、リーダーのイアンマスターズにロック的な上昇志向がまるでない風変わりな青年だったため、セカンドで突然脱退してしまい、バンド自体も消滅してしまった。このイアンのインタビュアー泣かせの態度は有名で、こうしたインディーバンドに非常に理解のある当時のクロスビート誌の記者でさえ、イアンの要領を得ない挑発的な受け答えに激怒してしまい、その怒りをそのまま記事で書きなぐっていたのには笑えた。現在彼は日本に住んでいるらしいと聞いたが・・・・。
本作は正に90年代インディーシーンのクラシックと言っていいほど、知名度とは反比例するように後のバンドに影響を与え、今も熱狂的なファンが付いている独特の美意識に溢れた名盤だ。
ポール・セイヤーの著書「狂気のやすらぎ」をタイトルに冠したペイル・セインツのデビュー作(1990年作)。

レーベルは耽美的な音楽性が特徴の4ADからで、本作も何処とも知れないたゆたうような幽玄の世界がいっぱいに拡がっている。その一方で、疾走していくスピード感も兼ね備えているのが、4ADとしても一つの転換点となったバンドである。この作品が優れているのは、まさにその対比においてで、リーダーの済んだ歌声で歌われる美しいメロディと、ノイズを中心する歪んだ演奏のコントラストは、今聴いても格別に幻想的だ。マイブラとまではいかないまでも、それに近い方法論を実現しているように思う。

しかし、その狂騒的な美しさを体感できるのは、本作のみであり、リーダーのイアンは2ndアルバムを前に脱退してしまった。残ったメンバーで作られた2ndは、やはりここにあった特別な空気感がすっかり失われてしまっていた。そんなわけで、ペイル・セインツとはこの1枚が全てだといっても過言ではないわけで、ここで爆発させた才気は、これからもたくさんのリスナーに歓喜を与えていくことだろう。

 殺気のこもった、耳を劈くようなノイズの波で幕を開ける、この怠惰でニヒルな禁断の楽曲集は、しかし漆黒の闇の中で時に瞬く残光のような、透き通った美しさをまとっている。聴くものの心に優しく触れる暗黒のベルベット―94年、ペイル・セインツ、衝撃のデビューアルバム。フロントマン、イアン・マスターズのハイトーンヴォーカルが尖鋭なギターサウンド、リズムに乗って、心地よい痛みを、全11曲、約40分間絶え間なく心に与える。
 #3"Sea of Sound"や#10"Sight of You"といった、90年代前半の美メロとノイズの合わさった、スローテンポの、UKロックシーンを象徴する楽曲群。そして一転、#2"You Tear the World in Two"や#8"Language of Flowers"といった早い、激しさを感じさせる楽曲群。これらがピタリとはまった曲順で配置され、「狂気のやすらぎ」という名の、ドラッグにも似た音の快感を約束する。
 アルバムが全身で「死」のイメージを発するこの作品、ゴスの精神にも通ずるものを感じる。10年以上がたった今、悲しいかな、「シューゲイズ」という一時代を終えたジャンルの枠組みに括られて、埋もれてしまっている名盤のひとつだ。
2大シューゲイザー・レーベルの4ADからデビューしたバンドの1stです。
邦題は「狂気のやすらぎ」というものだったらしいです。
直訳とそれほど離れてるわけじゃありませんが、(直訳だと「狂気の慰安」など)
この言葉が正にピッタリの世界です。
疾走感溢れるドラムがディープ・エコーの空間に鳴り響き、どこかオリエンタルな
感じのする1.から始まり、ゆっくりとしたバラード調の曲と、疾走感と浮遊感
を共有した曲が並んでいて、猫と赤いバラの花びら(?)の幻想的なジャケットのように、
本当に不思議な世界を形作ってます。
同時期の、UKインディーズ・シーンの中でもかわった風合いをもったバンドの1st。線の細いVoと疾走感あふれるドラム、ギロギロで表情豊かなギターと穏やかなベース、飄々として幻想的な雰囲気の曲調だが、メロディーの鋭さとフックのかけ方は今聞いても遜色なく、良質なUKインディーズ・クラシックだといえる。
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