バッハ:音楽の捧げもの |
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曲目リスト
以前からバッハに親しんできた方にしたら、この盤は基本中の基本みたいなものなんでしょう。 私の場合、「音楽の捧げもの」自体このリヒター盤が初物でした。 そんな状態で言うのもなんですが、この曲凄いですね! 冒頭の「3声のリチェルカーレ」の大王の主題に耳を奪われました…。そして心も奪われた…。 何て見事な主題なんでしょう。 この主題が最後まで効力を発揮しており、あっという間に最後まで突き進む様は、良く作られたポップソングばりに聴き手を捕らえて離しません。(勿論、ポップソングとは何の接点も無い訳ですが…) 難点は他の方も書いてられましたが、録音がかなり残念なところです。 ただ、あえてそれでも5つ星という意見には大賛成です。 このテンションの高い演奏は、これまで聴いた試しも無く圧倒されました。 特にトリオソナタの素晴らしさは、形容の仕方が無いと思えるほどの演奏です。 ただ、私の問題はこのリヒター盤しか聴いていないという事でしょうか。 リヒターのバッハ音楽にあるものは、執念の美しさだけだ。 しかし、それだけに他にない魅力と価値を持っている。 テクニックが異常に優れているわけでもないし、 ハーモニーの美しさだけなら、他の演奏者を取る向きもあるだろう。 まして、今や古いと切り捨てられがちなモダン楽器での演奏である。 しかし、安直に神とは言わないが、人間存在より高いものへ捧げるために 音楽を作り上げている感じが強く、あらゆる思いの緊張と収斂が、 心地よくも完璧な調和をともなって、ここに存在している。 他の盤とは、決定的に違うと思う。 むしろ非があるのは録音。トリオソナタのアレグロで、音の揺れが数箇所ある。 マスターの問題のようだが、本当に悲しい。エンジニアは、言えなかったんだろうな…。 傷があっても、星は5つにしたい。 私がこの演奏を聴いた当時はさすがに深い感動を感じたが、それから20年。さまざまなバロック音楽に触れた後に今この演奏を聴くと、やはり古い、時代遅れの感は否めない。 バッハの作品自体が、同時代のテレマンやヘンデルに比べて時代遅れということ。そして古楽が主流の現在、モダン楽器による演奏自体が古いということだ。 この作品を受け取ったフリードリヒ大王自体、この作品を演奏しようとはせず、本棚に片付けてしまった。 それはともかく、この作品は楽譜とそしてその解決譜を見ながら聴かないと、かなり『?』というところが多い。 『逆行カノン』『無窮カノン』『拡大カノン』などそもそも『カノン』とは何か、そして『対位法』の何たるか、ということについてフリードリヒ大王のテーマをベースにいろいろと展開させて見せている。それこそがこの作品のみるべき価値だと思う。 バッハについてはこのトリオソナタのみを30年聴いていまだに 戦慄、鳥肌をおぼえる。 これよりすばらしいバッハの曲をずっと探しているが見つかっていない。 この曲あってバッハが最高。いろんな方の演奏で常に新しい解釈がなされ続けている。このアルバムはその中の良い例のひとつです。 ニコレ(fl)、ビュヒナー(vn)、キスカルト(vc)、そして、リヒター(cemb)の奏でるトリオソナタまで一気に聞かせる名演奏。このソナタは、至上の美しさとしても過言ではない。そして、もう一つは、リヒターのCDでありながら、リヒターが全てではないのも珍しいかもしれない。しかし、やはりリヒターを感じざるを得ないのも事実である。”フーガの技法”のリヒター盤の存在しないことが残念に思える一枚でもある。 バッハ:音楽の捧げものを楽天で検索 |