Wine Chicken & Music |
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曲目リスト
鬱だし悲痛だけどポップ。矛盾しているようだけどそういう感じです。 インタビューによればこの頃石田小吉氏のプライベートでつらいことが重なった時期だったようです。 楽曲も突き抜けるように明るかった前作に比べ、今作は内省的でウェットな曲が多いです。 限界までハイトーンボイスを出して叫ぶようなちょっと痛々しい感じもありますが、最終的にはエンジニアの手腕もあってかポップスとして成立しています。 このアルバムの良さは生身の石田小吉という人間がはっきり感じられる点でしょう。 今回は石田小吉が壊れかけていたけれど寺田康彦氏、吉澤瑛師氏が支えているような感じもあります。 前作までは全ての楽曲は石田小吉が歌っていましたが、今作では吉澤瑛師氏一曲歌っています。 このアルバムの最大の弱点は、色々な意味でギリギリだったのか曲数が少ないという点でしょうか。 シークレットトラックが入っていますが、それを抜いて1曲目のインストと6曲目の吉澤さんの楽曲を除くと7曲しか石田さんは歌っていません。 個人的には「MISS」はそれを補う位の名曲だと思います。ギターソロもハイトーンボイスも最高です。(シングルジャケットは「KISS」とかけたダジャレでしたが) このアルバムの反動からか次作『traek』でははじけたバンドサウンドになります。 メンバーの石田氏、傷心の時期の作品。 だから当時、悩みの無い能天気な高校生だった私は「なんじゃこれ!?」と失望したのです。 大きくなって、凄くどん底気分になった時にこのアルバムの良さが分かりました。 傷ついたり、悩んだり、迷ったり、とにかく気分が落ち込んだときにオススメです。 最後まで聴いていると不思議と元気が出ます。 このCDは疾走感や爽やかさを求めるためのCDではないような気がします。 むしろ泣きたい時、一人でどうしようもなく寂しい時に、静かに聞くためのCDではないでしょうか。 とにかく、泣けるんです。 そんな中でも「MISS」という曲は、一度聞いただけでホロリと来てしまいました。メロディがとにかく美しいのです。 このCDは、他のスクーデリアエレクトロのCDのように疾走感もなければ、突き抜ける爽快感も無い。でも聴き応えのある一枚に仕上がっていました。 ドライブの時に聞きたい……というよりは、秋の夜(もしくは失恋した時)に聞きたいと思いました。 Wine Chicken & Musicを楽天で検索 |