9・9/9 |
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曲目リスト
ジャズでなく、ラップではなく、スカでもロックでもない。 1phraseで T1SS と分かる強烈な音楽性。 中でも、特に個性が色濃く息づいているのが、この名盤だ。 [ 5/27(Fri) AM 1:00 ] コンクリートジャングル・東京。 それが、このAlbumに感じる 私のイメージ。 騒がしさが残るビルの隙間を 帰り道を急ぎながら、 14Fのホテルの一室から 街の灯を見下ろしながら、 歩道橋の柵に腰掛けて、ぼんやりと霞んだ月を見上げながら、 ふと、思い浮かんだ 心のわだかまり。 いつもと変わらない光景の中で感じた、言い様の無い焦燥感。 そこに、気付いてしまった瞬間を、絶妙のセンスで表現している。 頭は冷静に言葉を刻み、鼓動は抑えきれずに力強く脈を打つ。 特に『Bow&Arrow 〜あきれるほどの行方』はすばらしい。 後半になるにつれ、言葉が少なくなり、多種多彩な音の洪水が襲ってくる。 止まらない止められない展開がヤバい。 今、自分が立っている場所、世界に確信が持てない。 その思いは、あなただけが感じているものではない。 この Album は、心の奥にある「もやもや」に、詩とメロディを乗せて返してくれる力強い一枚である。 このアルバムが出たのはタイトルが指す(たぶん)通り99年頃だ。当たり前の話しだけれど99年とは、90年代が終わる頃である。90年代前半を大学生の身で過ごしたものにとってはなかなかに想いがある年である。 まわりくどいことを抜きにして正直に言おう。そんな僕らは2000年という年をうまく捕えることができなかった。何かが変わるのでは、と感じながら、何も変わらないでくれ、と祈っていた。できればこのフワフワした感覚・・まるで春先の天気にいい昼にビールをほどよく飲んで、いつか酔いが醒めると知りつつそれを信じないといった・・をずっと感じていたいと思っていた。あの感じでずっといきたいと。すべてのものには終わりがあると知りつつも。 でも、もちろん。もちろん2000年はやってきた。とてつもない才能と白黒はっきりさせる空気を連れて。何かを打ち砕いて、また別の何かを構築した。いつのまにか辺りはすっかり変わってしまった。すき間なんてまるでないように思えた。時はどうしようもなく流れるものなのだ。 このアルバムにはその頃の、そんなすべてがどうしようもなく詰まっている。詰まり過ぎている気もしている。なんだか、始まるような、終わるような。辿り着くような、遠ざかるような。 そして時間の流れがはやくなって、どれだけ時が経ってもそんな思いだけは残るはずだと僕は思っているのだけど。 なぜかいちばん印象が薄い感じのこのアルバム。でも中身は前二作よりも格段にレベルが上がっていて、自分の中では最高傑作です。 トラックが全曲とてもいい感じで、ビッケのフロウにもさらに磨きがかかり、まさに集大成といった感じです。 まずは聞いてみてほしい。 とてつもなく異質。無機的。悪く言えば文学的。抽象的。だからこそこのアルバムの至るところに表れる、人間の悲痛な叫び、喜びの声、ちょっとした苛立ち、やるせなさを見つけた時、不思議とほっとするのだ。特にsunday。こんな曲を書いた人、歌った人は彼等位しかいないだろうが、聞いたことのないひとは無数にいるはず。食わず嫌いしないで聞いてもらいたい一枚。buddhaとは違った方向での極北。(このアルバムを期に活動停止したことは広く知られている)。サンデイ! 9・9/9を楽天で検索 |