リトル・ダンサー |
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父と子、夢と現実の間で揺れながらも、葛藤や障害を乗り越えて、チャンスを掴んでいく、 アメリカン・ドリームならぬ、ブリティッシュ・ドリーム物語。 なにか好きなものを見つけたとき、人間というのは、無心になって、それをやっている自分に気づく。 そしてその情熱が、周囲にも変化をもたらしていく・・。 ダンスが好きで好きでたまらないのに、なかなかそれを自分でも認められない主人公や、周囲の人間たちとの人間模様、心の変化が、緻密に描かれています。 見終わったあと、清々しい感動で満たされます。 おすすめです。 飛び抜けていい作品!というように手放しで傑作扱いするのはどうかと思いますが、 夢・努力・友情・青春・愛(親子・家族・師弟)といった一見すると陳腐なテーマを、 片意地はらずに等身大で描いた、しみじみといいヒューマンドラマです。 きっとこの先ずっと心の中に残り続けるであろう、印象深い作品になりました。 個人的にはユニークなカメラワーク(構図・色遣い)が好印象。 先述した通り、取り扱うテーマ自体は陳腐なものですが、 このカメラワークと音楽がいいアクセントになってテンポが生まれ、 結果としてスタイリッシュな作品になっていると思います。 小気味良く鑑賞でき、後味スッキリです。人によっては涙腺注意。 映画の後半、感動で涙が止まらなくなった。終わった後、一緒に観ていた妻を見たら、感動の涙でぐしゃぐしゃだった。少年の一途さと父親と兄の無骨で素朴で深い愛情を想う時、涙が止まらなくなる。いい作品だ。 イギリス北部の英語は相当お国訛りがあって、Mondayをモンデーと発音していたりする。リスニングはきついが、何か英語らしくて、とても楽しめた。 この物語の背景には、サッチャー時代経済改革を強力に遂行する国家体制の下、どんどん寂れていく炭鉱町、そしてそこに働く炭鉱労働者階級と上流階級の壁、そこにおける自分らしい人生を選び取ることのもって生まれた困難さがある。生きたいように生きられない現実がある。 しかも少年は幼くして母を亡くした。母親の残してくれた手紙は諳んじているほどだ。父や兄は労働争議に明け暮れている。そんな中で、少年はバレエと出会う。まったく許容しないどころか力ずくで反対する父親、兄貴。しかし、少年の本気を悟ったとき、態度は一変する。そこからの父親の心の中の葛藤、現実との闘いは観る者を実に感動的な気持ちにさせる。 ラストは圧巻、父親と兄と性同一性障害の親友の3人が目にする光景とは・・・・ イギリスの炭坑不況鉄鋼不況を扱った映画には数々の傑作がある。 「フル・モンティ」「ブラス」、そして本作品。 いずれも、その根底にはかなり重い社会的な背景とテーマを抱えているけど、それをエンターテインメントとして 一級に仕立てるところがイギリス映画の素晴らしさか。 また、多くが、音楽や演劇、本作のようにダンスのようなアートを縦糸に使い、そこに独特の親子、兄弟、家族愛 が横糸に絡み、胸に染み入る。 音楽といい、自我に目覚める少年の成長といい、ともかくシーンシーンがきらきら輝く素晴らしい作品だと思う。 私自身の大好きなシーンは、本編の流れとは本当は余り関係がないのだけど、炭坑のストライキを主導する主人公 の兄とこれを破る側に回ったその父親との深い深い愛情と、苦しい生活状況の葛藤が本当に胸に迫った。 とてもいいシーンで忘れられない。 最後の1シーンまで、とにかくすごいの一言。人間とは素晴らしいなぁ、父とはなんと有り難いものか。 なにより、自分のしたいことをひた向きに求める若者の心と、これを、理解できなくとも支える周囲の人々の素朴 な愛情。 明日に生きる勇気の湧く、ここ15年のイギリス映画で、最高傑作の一つだと思います。 労働組合の運動が盛んな40年代のイングランドの片田舎の町に炭鉱労働員の父と兄と老いた祖母と生活をしている少年(Billy)が主人公です。 Billyが何より好きなのは、学校が終わった後にお兄ちゃんのレコードをこっそり借りて踊りまくること。ある日父の勧めで通っているボクシング教室の隣のスペースで練習をしているバレエに心を奪われて、家族には内緒でグローブの代わりにトゥーシューズをぶら下げてジムに通うようになります。家族に言えないのは、炭鉱で働く父や兄にしてみればバレエは女の子かゲイのするもので、男はサッカーかボクシングをしなければならない、と考えているからです。 Billyのダンスへの愛情、父親、兄、祖母との家族愛、Billyの才能を見抜いて指導するバレエの先生との師弟愛など。涙を誘う映画は星の数ほどあるけど、この映画ほど本当に心に触れる映画は少ないと思います。 1984年のイングランド北東部の炭鉱町。母親を亡くしたばかりの11歳の少年ビリーは、炭鉱労働者の父の命令でボクシングを習っていたが、その練習場の隣でバレエ教室が開かれたことから、たちまちクラシックバレエに魅せられてしまう。バレエ・ダンサーに憧れる少年の成長を描き、日本でも今年ロングラン・ヒットとなった微笑ましいヒューマン感動作。 オーディションで選ばれた主演のジェイミー・ベルの可愛らしさと美しいダンスの数々は、世界中で評判となった。クラシックバレエを題材にしながらも古典的ではなく、あくまで現代的感性で描き切ったことも成功の一因だろう。監督はロイヤル・コート・シアターの芸術監督出身で、これが映画長編デビューとなったスティーヴン・ダルドリー。(的田也寸志) リトル・ダンサーを楽天で検索 |