Vespertine |
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曲目リスト
この前とも後とも、毛色の違う作品。 色あせない名盤。 個人的に、ビョークのアルバムの中で1番好きです。 全体的に、攻撃的なイメージは身を潜めて この音楽からは 悦びや、やわらかなものがじんわりと広がる。 かと言って「癒し」ともまた違って。静かで鋭い。 最初から最後にかけての音の連なりが心地よいです。 ゆっくりと近づいて、通り過ぎてゆく、というような。 ビョークを聴いているといつも 意識が自分自身の内面に向かってゆくんですが、 この音は、 自分自身を無理矢理あばかれるのではなく、 ゆっくりと開かされるような感覚があります。 このアルバムは、 ビョークを知らない方でも比較的聴きやすいかと思います。 この音楽を人間の言葉で表すには足らない… ので、音を聴いてみて欲しいなと思います。 冬の夜に聴いていると、 アレコレ考えながらも満たされて、眠ってしまったり。 ビョークの独創性というか世界の作り方にはいつも驚かされますが、これほどまでに彼女の才能に感動したことはありません。 「音の破片が目の前で踊り、光る」というような記述が国内版の解説にあったようですがまさにその通り。自分の中にあった明確な言葉にはできない感情(というにはまだ抽象的過ぎる位のもの)が全て、その音に誘われて形になって砕けて光って浄化されるように思うのです。聴いている間何故か心拍数が上がりまるで不安を感じているかのようにそわそわするのですが、終わるころには心が軽くなっています。彼女の内面性を存分に発揮したアルバムといわれていますが、同時に聴き手の内面を引き寄せ曝け出す力を持っていると思います。これぞ世紀の名盤。 ホモジェニとかセルマソングスとかのほうが曲の違い?がはっきりわかっていいかなー。ビョークさんの歌声がすべてを内包しちゃってて、その点ではすごい。 ビョークは当初、本作のタイトルを『Vespertine』ではなく『Domestika』と名づける予定だった。『Domestika(家庭の中)』なら、本作にぴったりのタイトルだったはずだ(『Vespertine』は「夕べの祈り」「夜に活動する動植物」などを意味する)。 というのも、生命力と感情がほとばしる1993年の『Debut』以来、ビョークの音楽は、しだいに個人的な内面に入りこみ、この世から身を隠すことに関心を深めていった。そして、その典型的なトラックが本作のファーストシングル「Hidden Place」だ。けれども、この孤独への情熱はすばらしい成果を上げている。 本作には、ミッドテンポのエレクトロニカ、シンフォニー的なストリングス、ビョーク独特の異星人のようなつかみどころのないボーカルによる豊潤できらびやかな音があふれている。そして幻想的な驚きに満ちている。 「Cocoon」(この曲も、世界から身を隠すことを称賛している)で、ビョークが「この果てしない美しさ」と賛美するときのサウンドは、あまりにもはかなすぎて幻のようだ。同じく「Pagan Poetry」と「Aurora」も、うっとりするような白昼夢の中を漂っている。ビョークは望むままに、すてきなトラックを生みだす。そのひとつ「It's Not up to You」は、『Post』のどのトラックにも負けないくらい愛らしい。けれども、切望する「Undo」のようなトラックでは、しばしば、ただ思ったことを声に出して、この豊かで本能的な音楽に酔いしれているように聞こえる。そして、ともすると変わり者や技術者の領域だった最先端のエレクトロニカを、詩人や情熱家のために取り戻している。 本作はひとつの金字塔であり、啓示であり、まさに驚異のアルバムだ。(Ian Gittins, Amazon.co.uk) Vespertineを楽天で検索 |