DE9: Closer to the Edit |
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曲目リスト
ビートの耳当たりが柔らかく、ずっと聴いていられる強みがあります。情緒的な音で耳疲れした時などは特にいいかも。 繰り返しは無論多いのですが、曲ごとにアクセントをつけてあるので、通して何度も聴いても飽きの来ないアルバムです。 同じタイトルのアナログループ集を組み立てて作られたmix. 精密かつdeepなグルーヴです。 300ループあると言いますが、面白くない、踊れるという程度のリズムが多く、ちゃんとリスニングして面白いと言えるレベルに達してるリズムの数は、ぼくがふだん聞いてるCDとあまり大差ない、あるいは少し多いというくらいです。でも悪いわけではないです。CD全体が通してグルーヴ感があって、たしかにすごく踊れると思います。上機嫌なときに聞くと踊り出したくなるようなリズムでいっぱいです。ずーっと通して暗くリズムだけなのもすごくいいです。 補足・・・このCD、実はおもしろいリズムはとても多いです。でも多くのリズムが複数の短い不完全リズムを微妙に組み合わせてできているんです。そのため頭の働きがいいときに聞くと、その組み合わせが頭の中でうまくできるから、おもしろいリズムをたくさん見出すことができるんですが、頭の働きが悪いときに聞くとこの組み合わせがうまくできず、つまらない不完全リズムの連続のようにしか聞こえません。芸術です。 それから、短い不完全リズム、と言いましたが、その多くは強烈なファンクをつくっています。すごいです。短いグルーヴのあるリズムがいっぱいちりばめられてるんです。いつまでも同じグルーヴ感のあるリズムを繰り返さず、一つのグルーヴ感はごく短い間だけつづいてまた別のグルーヴ感になる、ファンクそのものが聞こえてくる感じです。CDをずーっと通してですからすごいです。 リッチー・ホウティンというと、プラスチックマンのあのダークでディープ、異常なまでのぶっとい低音、超内面世界というイメージがある。コアなテクノマニアでなければ理解しがたいような。しかしこの作品は、そんなリッチーはちょっとかんべんという人にも受け入れられる作品だと思う。ホワイト。意外だがそんな感覚。ジャケットもこれまでのリッチーの作品とは違い明るい。ミニマルではある。ミニマルというものに抵抗感がある人も多い。「同じループがひたすら続いて、退屈です」と。(そもそもミニマルはDJのツールなので、単品で聞いてもあまり意味が無い)しかしこの作品は違う。刻々と変化するミニマル。しかもチャンネルが切り替わるような変化ではない。自然に、全体のトーンを崩すことなく、水流のように。いちおうDJMIXCDと位置づけられてはいるが、もはやDJMIXとも呼べない。まさに編集。一枚の写真から小さなシミを抜き取っていくようなサンプリング。この技法はテクノミュージックの制作においては普通だが、これをDJMIXとして取り入れた作品はかつてない。心地がいい。低音は相変わらず太いが、あたたかい。毛布のように聞く人を包む。とにかく最近のMIXCDの中で、このままずっとこの音の世界にいたいと思わせるものは少ない。これと田中フミヤの『DJ MIX 1/2 MIX.SOUND SPACE』ぐらいじゃないか。あと、自宅で地味な作業をする人(クリエイター、ネットサーファー、作家など)にはBGMとして最適。受験生にもヘッドフォンで聞いて集中力UP!な一品。言葉が無い音楽だから気がそれないんです。 その辺のミックスCDとは全く違う。曲単位ではなくて、小節、音単位でミックスしてるだけでも面白いんだけど、それ以上に室内楽的な印象の強いポスト・テクノなクリック・ハウスでここまで踊ることが出来るというのは凄いと思う。自ら体を動かして踊るというよりも、ふらふらと体を動かすといった感覚ではあるんだけど、ここまで自然にそうなれる作品は珍しい。 DE9: Closer to the Editを楽天で検索 |