オー・ブラザー!

オー・ブラザー!

売れ筋ランキングオー・ブラザー!  
オー・ブラザー!

オー・ブラザー!


価格:¥ 2,379(税込)
ジェネオン エンタテインメント DVD2002-05-24
売れ筋ランキング:9170
レディ・キラーズ
O Brother, Where Art Thou?
バーバー【廉価2500円版】
バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版)
ファーゴ (ベストヒット・セレクション)

 三人の脱獄囚が、ありそうにない事件に巻きこまれながら、調子のいいカントリー・ミュージックに乗って、ハッピーエンドにたどり着くコメディ。ほのぼの感もある。おバカなところもある。女や詐欺師にだまされる場面もお笑いにしてしまう。
 コーエン兄弟は、異常感覚もさることながら、映画作りがうまい。筋がつながらない場面もあるが、この映画だと納得させられてしまう。映像は常にシュールだ。どこからか急に現れた信者の群れといっしょに川に沈められて罪を流す、KKKみたいなグループの儀式的な動き等は、ふつうの常識人ではとうてい考えられないとおもう。
 冒頭の、目のみえない老人のご託宣も楽しめたが、このシーンが本作品の筋書きとおもしろさを予言していた。イヤミな要素が一切ない。
 
 コーエン兄弟の作品は今まで何作か観たんですが、何故かついていけなくて途中でやめたのもあるくらいです。しかしこの映画には何故か惹かれるものがありました。ギター弾きの黒人青年トミー(クリス・トーマス・キング)が、クロスロードに立って「悪魔に魂を売った」なんてどこかで聴いたセリフ、このあたりから一気に乗せてくれます。ズブ濡れボーイズはもちろん、随所で演奏される音楽にはゴキゲン、ヨーデルみたいなファルセットはよそではチョット聴けない。コットン・フィールズから聴こえてきそうなブルースたち。カントリーやゴスペルまで混じって、、、。
 
 ブルースいっぱいの映画が他にもありました。「クロスロード」は置いといて、マーティン・スコセッシ製作、ヴィム・ヴェンダースが監督した「ソウル・オブ・マン」、これは全編ブルース漬け(アメリカ音楽史のドキュメンタリー)でなかなかのものでした。

 各出演者ともそれぞれいい味出てましたけれど、ヘアグリス「伊達男」を愛用するジョージ・クルーニーは最高、今まで二枚目過ぎて引いていたのですが、この映画の伊達男ぶりは「クラーク・ゲイブル」級、一方ホリー・ハンターは出番が少なく、役も可愛らし過ぎて他の強烈な個性役者たちの間では分が悪かったか、、、。 
  
 預言者モーゼのような盲目の老人、銀行ギャング、ベビーフェイス・ネルソンにボニーとクライド(この映画もバンジョーのブレイクダウンがテーマ曲でした)を思い出したり、おもちゃ箱をひっくり返したような騒ぎの映画、再度見直したら見過ごしたものが沢山見つかりそうです。アメリカのコメディー映画に新境地、そんな不思議な魅力でいっぱい、見どころ、聴きどころ満載の映画でした。
某紙の世界一セクシーな男や、女性遍歴で知られるジョージ・クルーニーは、コメディもけっこういける。中でも好きなのがこのオー・ブラザー!だ。

隠しておいた120万ドルを取りに、脱獄した3人の囚人。その道行きを描いたロードムービー。当然彼らの道行きにはさまざまな問題が立ちはだかるわけだが、出会う人々いずれもが、主人公たちと同様、あるいはそれ以上に一癖あり、そこが面白い。

銀行強盗、謎の妖精(?)、宗教家。それくらい濃いキャラじゃなければ、かなり個性的な主人公たちと張り合えないからか?

個人的にはこの映画の中のネーミングセンスが大好きで、ジョージ・クルーニーが命をかけるポマードの『だて男』や、囚人たちがなぜか組んで歌うはめになったグループ『ずぶぬれボーイズ』など、いわゆる小ネタ的要素にもセンスがきいている。

口から生まれた男かと思わせる、詐欺師まがいのジョージ・クルーニーは、やっぱりそんなちょっとダメ男ぶりもかっこいい、彼の魅力が光る映画だった。

なお、映画中で印象的だった歌を収めたサントラも買ってみたら、かなりよかったので、一度聴いてみていただきたい。もちろん『ずぶぬれボーイズ』のあの曲も入ってます。

主人公の男は、妻を取り戻したい為に「お宝」をだしに使って、鎖でつながったまま、2人を道ずれに大脱走。
コーエン兄弟がインタビューで言っていた。「三バカ大将」を少し洗練させたのがこの作品・・・と。そうか!!まさにそうだ。と言ってもわかる方とわからない方が居るだろう。「三バカ大将」というのは昭和30年代にテレビでやっていたアメリカのコメディだから・・・。

繋がるようで繋がらない場面がある。面白いところもあるがつまらないところもある。ただのコメディとも違うしミュージカルとも全く違う。挿入歌がぴったりくるとこもあれば、浮いた場面もあったりする。好き嫌いが出て当然の作品だろう。
いかにもミシシッピーらしい風景の中、3人の、コロコロ変わる全く先の読めない話に、グイグイ引っ張られたわたしは、大いに楽しませて頂いた。

メイキングでJ・クルーニーが言っていた。「ずぶ濡れボーイズ」は「大ヒットした」という設定だったため、「いい加減にはできない」との判断で彼自身ではなくプロが歌っているそうだ。彼が歌っていると思って聞いていたので、これはちょっと残念。
カントリー的な雰囲気を出すためなのか、
画面の色があせた本みたいな感じに仕上がっているのは大変新鮮ですごく良いと思います。
ただ、展開というかなんとうか・・・ワッ!と盛り上がる場所が少なかったのが残念でした。
それと、ズブ濡れボーイズっていう名前はどうかと・・・(笑)

結構微妙な映画ですが、興味があったら見ればいいんじゃないかぐらいの
レベルだと思います。


   脱獄した3人の囚人(ジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン)が、かつて隠して置いた120万ドルを求めて旅に出る。しかしその道中で彼らが遭遇する、さまざまなけったいな出来事。果たして彼らは自分たちのお宝にたどり着けるのか?
   ジョエル&イーサン・コーエン兄弟による、1930年代アメリカ南部を舞台に繰り広げられるロードムービーの快作。彼らならではのひねったユーモアが満載で、また今回は30年代前後のカントリー・ミュージックが劇中存分にフィーチュアされており、そちらの方でもにぎやかさが増幅している。デジタルを用いて、どこか退色したような色彩を描出した撮影監督ロジャー・ディーケンスの手腕もお見事で、懐かしくも新しいといった作品テイストが、よりあらわなものとなっている。(的田也寸志)
オー・ブラザー!を楽天で検索