赤ひげ [DVD] |
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自分を不幸だと思っている人、いっぱいいるんじゃないかな?私もそうです。でもこの映画を観ると頑張んなきゃいけないって思えます。一本の映画で一体何回泣いたことか。こんなに泣いた映画がありません。最初FTVのリメイク版を観て大泣きしたんですが、本作と比べると絵が綺麗過ぎます。それにやっぱり三船さんの方が”赤ひげ”って感じですよね。 (でもFTV版の方がいいところもありますから・・・結局作品がいいんですね!) 羅生門、生きる、そして本作が私のお気に入り黒澤作品です。 武家での出世を目指しながらも心に傷を持つ若い医師・保本が、赤ひげの養生所にやってくる。そこは武士の住む世界とはかけ離れた、貧しい庶民のための診療所だ。最初は憤りを感じながらも、患者や赤ひげから多くを学び自分の未熟さに気づき、ついには最も大切な何かを得る。 3時間を超える大作も、まったく長さを感じなかった。保本は短い間に怪我を負い、熱病にうなされ、心に傷を負ったままで医師としての挫折を味わう。患者の立場で自身の仕事を見つめ、自身の苦痛が庶民の悩みの縮図であることに気づいていく脚本が意図的に仕組まれたものであることは、赤ひげの台詞に随所に現れている。つまり、本作品の脚本はきわめて複雑な展開を巧妙に編み込まれているのだ。漫然と観ていると、人間模様を綴った患者のエピソードをオムニバスのように連ねているだけと思う方もいるようだがそれは大間違いで、よく見ていると、それぞれのエピソードは他のエピソードに昇華される伏線が張ってあり、さらにそれらはすべて主人公の保本に収束していくことに気づく。また、政府の無策を赤ひげが罪を負うことで緩衝する姿勢などは、相対的な悪とは何かという問いかけに感じるし、死の直前まで仕事に執着する患者たちの意図は、ひとは何のために仕事をするのかといった問いを保本に投げかけるように、すべてが時代を超えた社会への問いかけとなっている。つまりこれは医師の倫理のみを問う作品ではない。これほど複雑に多くのメッセージを織り込まれた作品は他に記憶がない。火傷のようにただれた心の少女から、人として大切なものを学ぶことで、保本自身への治療は完結する。同時に、保本と心を同化させられている観客は、自身のこととして強く心を打たれるのだ。 つきない感動に加え、すがすがしいラストも黒澤作品らしい。今は亡き共演陣は後の日本映画で主役を張る名優ばかりだ。これまでにみた500本以上の中でも最も好きな作品で、星5つ以外の評価は考えられない黒澤映画の集大成だと確信する。 山本周五郎の原作の新出去定(赤ひげ)のイメージが、 三船敏郎そのままなのです。彼は役に応じてイメージが変るので、 やはり凄い俳優なんだなと改めて実感させられました。 黒澤,三船最後の作品。監督自身集大成と言っているように、 ヒューマニズムの中にもちょっとしたユーモアもあり、 見ているうちにどんどん引き込まれるように三時間と言う尺はどんどん過ぎていきました。 原作に出てきた「おとよ」と「長坊」の話を劇場版では巧みに組み合わせた新たな物語のくだりは涙を禁じえません。 派手な演出はなく、黒白画面の中で静かに、下層社会に生きていた人々の生活を、描いているのですが、 見終わった後に晴れ晴れとした気分になる映画です。 1965年当時、モノクロ映画は数少なく、この後の黒澤作品もカラーになってしまいます。 ダイナミックな、黒澤&三船作品の最後に相応しい幕引きの映画です。 『至らぬを 恥じずに懲りる 潔さ 苦行難行 罪のほろぼし』 同じ題材をNHKで一年間放映した。倉本聡脚本。面白かった。倉本聡はディティールにこだわり、味わいのある人間ドラマに仕上げた。黒澤版は?おおざっぱである。そして長い!もっと小さなエピソードを丁寧に仕上げれば良いのに、いくつかのエピソードを取り入れ、加山雄三が成長する過程が描ききれていない!赤ひげは豪傑ではない! 江戸時代末期、エリート青年医師・保本登(加山雄三)は心ならずも貧民たちの施設・小石川療養所に配属される。しかし、そこで出会った「赤ひげ」の異名をとるベテラン医師・新出去定(三船敏郎)に感化され、真の人間愛にめざめていく。 山本周五郎の名作を黒澤明監督が2年の歳月をかけて映画化した超大作で、黒澤ヒューマニズム映画の頂点ともいえる名作。貧困にあえぐ人々のさまざまなエピソードから、逆に人間の尊厳が醸し出され、強い希望をもって生き続けていくことの大切さなどが、パワフルな説得力を伴って描かれていく。三船敏郎は本作でヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を獲得したが、同時にこれが黒澤映画最後の出演作となる。それはまた、黒澤映画の転換をも促すことにもつながっていった。(的田也寸志) 赤ひげ [DVD]を楽天で検索 |