ジェーン・エア (トールケース仕様) |
|
売れ筋ランキング > ジェーン・エア (トールケース仕様)
ずいぶん前に、NHKで放送されたのを見て、その数年後にレンタルして見て、今回はDVDを購入して見ました。 何回見ても、ジェーンの芯の強さ、けなげさ、かわいらしさに好感が持てます。 激情ゆえの「きついなあ〜」と思うような言葉もジェーンの素直さが表れなので「それでこそジェーン!」って思います。 1800年代中盤の時代に女性が自立することにも視点を置いたストーリーを描いたシャーロット・ブロンテ。自分の経験に基づいて書いた所もあるとのことなので、自分の人生についての複雑な想いを言葉にのせたのでしょう。 そして、ゼラ・クラークが、ジェーンそのもので素晴らしいです! 映画化された『ジェイン・エア』には、主なものが3つある。(1)オーソン・ウェルズがロチェスターを演じる、1944年のハリウッド版、97分。(2)本作、すなわちBBC製作の、1983年版、239分。(3) ゼフィレリが監督し、シャルロット・ゲンズブールがジェインを演じる、1996年版、113分。その中では、4時間をかけて原作に忠実に作られた(2)の本作が断然よい。作家の水村美苗氏は小説『ジェイン・エア』をこう讃えた。「ジェーンは、どこまでも人間であろうとする。どこまでも人間であろうとすることによって、あのシンデレラより、強く、深く、狂おしく、愛されるのです。われら女にとってこれほど真に教訓的で、かつ夢を与えてくれる話はないではないか!」(『手紙、栞を添えて』p63) 名作文学の映画化は難しいのだが、本作は、ジェインの内面の成長をじっくりと描いている。その結果、メロドラマに堕さずに、“硬質な気品”をたたえた映像になった。ジェインは美人ではないし、むしろ美人であってはならない。困難な運命を自ら切り開いていく”人間としての矜持”が、彼女のかけがえのない魅力であり、我々の魂を深く揺さぶるのだ。ロチェスターは渋い美形、ジェインはまったくの不美人、そして「ギリシア彫刻のごとき」美形のセント・ジョン牧師など、この映画のキャスティングは、原作の雰囲気をよく伝えている。 室内と屋外での画像の違いにかなり違和感はありますが、このドラマの作られた時代の撮影技術を考えれば仕方がないかもしれません。日本語の訳に時々「?」と思うことがあるので英語の字幕もついているともっと良いと思います。 とはいえロチェスター氏役のティモシー・ダルトンの美しい姿(007の時とはまた違った素敵さです)とジェイン・エアの芯の強さがきちんと描かれている点は大満足で何度でも観たくなります。二人の年の差が20歳も離れて見えないのは小説の設定よりかなり足の長いロチェスター氏のせいでしょうか。 この作品の主人公ジェーンのモデルは、容姿性格共に、シャーロットブロンテ自身といわれる。その点ゼラクラーク演じるジェーンは、適役だった。以前イギリスに滞在中、BBCでみたときも、彼女の演技は、絶賛されていた。音楽、セピア調の背景共に、いかにもイギリスらしい、誇張のない心に残る出来と思う。 数世紀前にヨークシャーの地で、経済的理由で書かれたこの小説が傑作と認められ、現代に至っても、こうして映像となって人々を感動させることは偉大なことと思えてならない。 原作に限りなく近いことがとても気に入りました。 ティモシーのロチェスターは、私が想像していたロチェスターより甘いマスクですが、 その分、怖いような近づきがたいような偏屈ぶりは原作以上かも。 ゼラのジェーンは、物柔らかで、憂いをふくんだようでいて、確固とした自分をもつ女性を演じていて、 微笑むとキュートなエクボが彼女を美しくみせていました。 ヴィクトリア朝の調度品や衣装も興味深く、また当時の貴族の生活がいかに閉鎖的であるかも伺いしれます。 女性はつつましくなくてはならないといった、当時の風潮から鑑みると、 ジェーンは自分らしさを失わずに自分の頭で考え、道を開いていく新しい女性像です。 原作も合わせてご覧になるとより一層おもしろいと思います。 ジェーン・エア (トールケース仕様)を楽天で検索 |