デスティニー・ルールズ |
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そこまでみせるのか!ってくらい制作の裏側をドキュメンタリータッチで追っていきます。スティービーとリンジーの痴話げんかに始まり、契約の揉め事、ジョンの愚痴、そして1枚組みにするか2枚組みにするかでの喧々諤々などなど。 特に面白いのはレコード会社のお偉いがたを呼んでの、サウンドチェックしながら契約交渉するときのメンバーの緊張の面持ちなど、マックファンでなくてもかなり楽しめるはずです。 それにしてもほんとに一軒家の中でレコーディングしたんですね、部屋のあちこちを活用しているシーンなどは、実際にCDを聞くとそのリアル感を体感できて2倍楽しめるのではないでしょうか。 “大物アーティストがそこまでやるか!”で5星!! このドキュメンタリーで繰り広げられるドラマは、50代の男たちと女の再挑戦の日々である。ある意味、“夢よもう一度”なのかもしれない。単なる金儲けのためやノスタルジーの再結成でないところに見るものをひきつけるものがある。 歌詞に関するリンジーとスティービーの議論、“Bob Dylanにも・・・”のところは興味深い。既発の“メイキング・ルーモアズ”が過去を振り返る形なのに対して、こちらは進行形を収録したものなので、大変、生々しい。最後のツアー初日の楽屋裏でのメンバーのやや緊張した面持ちもよい。 しかし、演奏シーンは、織り交ぜられているだけで、普通の人には、ちょっとつらいところもあるかもしれない。ツアー初日の模様をダイジェストでもいいから入れて欲しかった。まあ、続きは“LIVE IN BOSTON”を見て下さいというところでしょうか。 普通、こういう制作過程をほとんどつぶさに見ることなど出来ない。このDVDでもそうだが、当然葛藤やシビアなミーティング、対立などアーティスト的には「もがき苦しんでいるところ」など見られたくない所だ。ところがそこはフリートウッド・マック、音楽を超え、人間関係までが表現の一部ですらある?その彼らの傑作アルバムの制作過程を、このように大胆に公開してしまった! そしてこの映像からは、音楽がどのように生れていくかをまさにリアルタイムで見せてくれるのである。まるで出産に立ち会うような、非常に稀有な体験と言っていい。場所は割りと普通の家で、ボーカル・ブースなんかは廊下だったりするが、これとて彼らが『TUSK』の頃から常識的なところ・・・とは我々も「アーティスト情報」としては知っていたが、本当にやってますって所を見せられると何だか急に身近な人達に思えてくる。しかし交わされている論議はまさにせめぎあい、出て来る音はまさしくマック(当たり前か)。ミキサーを誰に頼むかで真剣に悩んでみたり(マックが、だよ)、お守りが運び込まれたり、ノー・メイクで超やる気のないNICKSだったり(しかしこれは通して見て、いつもこうなんだと判明)、制作の現場は本当はスマートでも何でもない。 面白いのはアルバムが完成に近付くにつれ、いよいよ表へさあ出よう、というあの「フリートウッド・マック」になっていく、表情が変わっていく所である。この変化こそがこの伝説のバンド、長寿の秘訣かと思う。私もいち製作者として、興味深く拝見しました。ドキュメンタリーとしては傑作! デスティニー・ルールズを楽天で検索 |