鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート

鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート

売れ筋ランキング鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート  
鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート

鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート


価格:¥ 1,512(税込)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル CD2004-11-17
売れ筋ランキング:315
パブロ・カザルス 鳥の歌 (ちくま文庫)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
パブロ・カザルスの芸術
カザルス:チェロ小品集
カザルス―バッハ没後250年記念 (KAWADE夢ムック)

曲目リスト
  1. ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49(メンデルスゾーン)
  2. チェロとピアノのための演奏会用小品(クープラン)
  3. アダージョとアレグロ変イ長調op.70(シューマン)
  4. 鳥の歌(カタロニア民謡)

1961年11月13日、パブロ・カザルスが、ケネディ大統領によってホワイトハウスに招かれた時の伝説の演奏です。ラストに演奏されたカタロニア民謡「鳥の歌」(カザルス編)に大変感銘を受けました。

親友でピアノの大家であるホルショフスキーの前奏の後、カザルスのチェロの音色が響きます。ライヴ録音ですし、カザルスのうなり声も入っていますので、通常のスタジオ録音とは全く雰囲気が異なります。

なんて悲しいチェロの響きなのでしょうか。もともとモノラル録音ですので、音の状態はよくありません。また、84歳という年齢のせいなのでしょうか、音も少しかすれているように感じます。でも、それが一層すすり泣きのように聞えてきますので、カザルスの故郷に対する心情を表わしていると理解した方が良いのかもしれません。渾身の演奏といいますか、カザルスのパッションがチェロからほとばしるような演奏です。

ライナーノーツによりますと、カザルスはこの録音の10年後の1971年、国連において感動的なスピーチを残しています。「これから短いカタルーニャの民謡《鳥の歌》を弾きます。私の故郷のカタルーニャでは、鳥たちは平和(ピース)、平和(ピース)、平和(ピース)!と鳴きながら飛んでいるのです」というように、平和への切望を全世界に伝えています。

1939年5月、スペイン内戦がフランコ軍事政権の勝利に終ったため、カザルスはスペインから南フランスに亡命します。「自由な政府ができるまで、祖国に帰らない」と言ったカザルスは、第2次世界大戦後も二度とスペインには帰りませんでした。

このような平和主義者カザルスが、この「鳥の歌」の演奏に対して込められた思いは、とても複雑で重いものでした。20世紀を代表する名チェリストの魂の演奏に触れられただけでも幸せだと感じました。


~再入荷で少し安くなっていますね。以前の入荷分にも書きましたが、ここでの録音のほとんどはSMEからの "Casals edition vols.1-2" の二箱に収録されていますが、「鳥の歌」だけは収録されていません。ですから、ホワイトハウスで録音された、ピアノ伴奏による「鳥の歌」を聴きたいのでしたらこのCDを買うより他ありません(オーケストラ伴奏のものはCasals edition~~ に収録されています)。~
カザルスは,その生涯に3度ホワイト・ハウスで大統領のために演奏を行った。このディスクには,ケネディ大統領に招かれて,1961年11月13日にホワイト・ハウスの広い純白の舞踏室で行った3度目の演奏が当日の演奏順序どおりに収められている。

この演奏会は,カザルスにとって,そして多少大げさにいうなら世界にとって大きな意味を持つものであった。
スペイン出身のカザルスは,故国がフランコ独裁政権の支配下に入って以降,二度と故国の土を踏まず,またフランコ政権を承認する国では絶対に演奏会を開かないという信条を曲げなかった。しかし,冷戦下の緊張が極限まで高まる中(翌62年10月にはキューバ危機が生じている),ヒューマニストとして評価の高かったケネディの招きを受けたカザルスは,世界平和の実現の祈りを込めて,その招きに応じたのである。それは,ケネディに対する深い信頼と期待とに裏付けられたものであった。
ここに不滅の名演が生まれた。

最後に演奏されたカタロニア民謡「鳥の歌」は,低いうめき声と共にゆったりと奏でられ,心の底に果てしなく深く響く。
晩年のカザルスは,この曲を好んで取り上げたという。1971年の国連での演奏でも,「カタロニアの小鳥たちは,青い空に飛び上がるとピース,ピースといって鳴くのです。」と紹介し,平和への思いを感動的に伝えていたが,このディスクでの演奏も,同様の思いが存分に込められている。
これは,85歳の巨匠の魂の叫びそのものである。
20世紀という「戦争の時代」を振り返るとき,人々は,必ずやこのカザルスの言葉を,そしてこの演奏を思い出すであろう。

カップリングのメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲も,いかにもカザルスらしい,巨大な伽藍を作り上げていく過程を見るかのような見事な演奏。メンデルスゾーンの曲からこんなに立派な音楽が響くというのもカザルスならではである。
特に,第2楽章は天体の悠然たる動きを見るかのようで,感動的。


鳥の歌~ホワイトハウス・コンサートを楽天で検索