フィリッパ・ジョルダーノ |
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歌劇「トスカ」の「歌に生き,恋に生き」のアリアはまるで現代のミュージカル・ナンバーのような感じで伝わってきます。これがフィリッパ・ジョルダーノの個性ですし、素晴らしさなのです。多くの方に愛され、親しまれる歌唱だというのがよく理解できる輝きを持っています。 プッチーニの名曲が、新しい革衣を着て現代に降り立ったようです。その崩し方も好感を持ちますし、なにより声が可憐です。その美貌と相俟って現代の歌姫ともいうべき存在だと言えましょう。 母国イタリアの人達に支持されるだけでなく、全世界でも多くのファンをもつというその素晴らしい個性の輝きを確認しました。 同様に歌劇「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」も素晴らしい歌唱です。その伸びやかで繊細な高音は、特筆すべきものですし、そのほとばしるような情感は聴くものを感動に導きます。オペラティックな歌唱ではありませんので、クラシックファンでない方にも是非聴いて欲しい歌唱です。 バッハ&グノーの「アヴェ・マリア」もとても親しみを感じる慈母のような歌唱でしたし、ポップスのナンバーもそれぞれステキでしたね。 その素晴らしい歌唱と美貌、天は二物を与えたと言えましょう。 Je pence que ce disc est tres,tres bien! イタリア人歌手、フィリッパ・ジョルダーノのこのアルバムは、聴く人をまごつかせるかもしれない。クラシックのレーベルであるエラートからのリリース。しかし、1999年のゴールデン・グローブ賞を受賞した映画『海の上のピアニスト』からの名曲で、エンニオ・モリコーネとロジャー・ウォータース作曲の「ロスト・ボーイズ・コーリング」のような現代曲とアリアをミックスさせたりしている。オーケストラサウンドがキーボードの電子音やドラムの音で補われており、ホイットニー・ヒューストンやセリーヌ・ディオンのファンが喜びそうな、高級で華やかな、チャートイン間違いなしといった感じの音色に仕上がっている。 ベリーニのオペラ『ノルマ』からの<1><12>はアルバムの核となる名曲だが、その2ヴァージョンの間では、『サムソンとデリラ』、『トスカ』、『カルメン』、『椿姫』が居心地悪そうに有名なポップチューンと肩をならべている。ブロードウェイっぽい声の出し方や、アンドリュー・ロイド・ウェバー調の演出は明らかに意図的なものだ。アンドレア・ボチェッリの異色の成功のように、オペラに対するクロスオーヴァーをアピールしているのだろう。 純粋なオペラファンがフィリッパ・ジョルダーノをひどく気に入るかどうかはわからない。でも一般的な音楽好きには、クラシックの歌姫には往々にして禁じ手となっている分野へ堂々と足を踏み入れたことに好感が持てるにちがいない。(Gary S. Dalkin, Amazon.com) フィリッパ・ジョルダーノを楽天で検索 |