キッス・オブ・ファイヤー |
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曲目リスト
前作「ラブ・ポーション・NO.9」でキュートな歌声を聴かせたマヤ。今回はフランス語で「男と女」を歌っている。女性歌手が母国語以外で歌うのは、たとえばアストラッド・ジルベルトの「イパネマの娘」の英語バージョンなどがあるがマヤもアストラッドも、ちょっと舌足らずでかわいい。ところで、マヤとアストラッドの共通項は「美人」であること。異なるのはアストラッドは歌がへた。マヤはうまい。という事。このアルバムで注目すべき曲は、「アドロ」。スペイン語で歌っているが、情感の込め方にただならぬものがある。マヤは一皮むけたというか、「キュートな歌手」から大歌手へ一歩踏み出した。日本を代表する女性ジャズ歌手になりつつある。次作が楽しみである。(松本敏之) 表ジャケットは、オープニングとエンディングに配置された「赤と黒」のイメージを強調したMAYAさんの顔のアップ。射すくめるような視線と、MAYAさんに言わせれば「覚悟の赤」、ルージュとマニュキュア、花の髪飾りと背景の赤が印象的。 そんなジャケットの印象どおりの曲、激しい恋のKiss of Fire、情念のうねりを感じさせるAdoroでの表現力は素晴らしいです。ただ、私は、寺島さんのライナーでのご意見とは異なり、こういう表現に一本化・専門化する方向には行ってほしくないですね。 このアルバムの私のイチオシの歌は、Destination Moonです。コケティッシュなMAYAさんの魅力全開の曲で、ライブでは、「up! up!」のところのノリで本当に癒されちゃいます。 かつて、MAYAさんは薄幸の美少女だったかもしれません。幾多の試練を乗り越えて、今のMAYAさんがあり、それが重い情念の曲での表現力の裏づけにもなっているのでしょう。それはそれで素晴らしいけれども、やっぱり、暗い気分のときでも、明るく軽快な曲を歌っていると気分も明るくなるのでは?この曲を歌っているときの彼女の明るい表情は魅力的です。こういう隠れた明るい名曲も発掘して歌い続けていってほしいです。 このアルバムは、「男と女」2回を含め14曲も収録されており、バラエティに富んだ構成となっていますが、散漫な印象はありません。松尾明ds・二村希一p・嶌田憲二bのトリオの演奏、クリヤマコトpセッションの演奏、Mayacollez(寺村容子p・森里子vn・池田雅明tb・松尾明・嶌田憲二・MAYA)の演奏の3系統の演奏が収められていて、それぞれサウンド面でも大いに楽しませてくれますから、オススメの女性ヴォーカルを含むジャズアルバムであります。 Mayacollezについては、前記Kiss...やI Feel The Earth Moveの演奏もカッコイイですが、ライブで聴かせるGirl Talk(アルバム「Maya」に収録)の新アレンジでの演奏も抜群に楽しい演奏で、これも再録してほしかったところですが、それはまた次の機会を待つこととして、それまではライブに行けば楽しめるということで。 キッス・オブ・ファイヤーを楽天で検索 |