ウィル・リヴ・アンド・ダイ・イン・ジーズ・タウンズ |
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曲目リスト
もちろん曲はいい。演奏もシンプルながら切れ味鋭く、フックが効いている。 しかし何より、トムのボーカルが凄い。 Arctic Monkeysのアレックスも凄いボーカリストだと思った。 とにかくクールで淡々としているが、恐ろしく詩的な歌声。 The Enemyのトムは正反対の方向にぶっちぎっている。 とにかく熱い、扇動的、自分の全てを叩きつけるようなテンションに満ちている。 ロックに選ばれた、そう形容するしかない、青臭すぎる名盤。 年初にでたThe Viewと共に、 間違いなく今年のベスト・アルバムである。 とにかくボーカルが圧倒的に良い。 覚えやすいサビ・メロにハスキーでパワフルな トムのボーカルが乗るとどの曲もロック・アンセムに なってしまう。 そしてこの3人は本当に演奏がいい。 テクニックがスゴイという事ではなく お互いに立ち位置を知っているというか、 3人で1曲をモレなくダブりなく作り上げたら こうなった、の見本のようなアレンジであり演奏である。 しかしトムは本当にクールだな。 今月のリキッドルームでは声は熱いのに表情がとても冷静だった。 アンディはカメラの要望に応えて観客にダイブなんかしていたけど トムは淡々と歌って演奏していた。 このアルバムはどの曲が素晴らしいというより 全11曲(プラスボーナス2曲)が塊になって一気に聴ける という点が良い。 強いて言うならば このアルバムはやはり「Happy Birthday Jane」で 終わるべきだ、という事。 ボーナストラックがあるのでつい日本版を買ってしまったが、 この私小説的なアルバムのエピローグは間違いなくこの曲 の役目である。 「(夢も絶望もあるこんな街で生き、そして死んで行く) 365日最悪な俺たちに 今日だけはハッピー・バースデーを。」 タイトル曲よりも一層このアルバムのモチーフに近く、 ラブソングのようでありながらLoveの一言も出てこない、 そんなトムの冷めた視点が映った佳作である。 ジ・エネミーは3人とも郊外の労働階級出身の若者で構成されています。 もうこれだけでUK好きなら大体、どんな音が想像つくんじゃないでしょうか? クラッシュ、ザ・フー、ジャム、アンダートーンズ、バズコックスといった流れに位置するバンド。 音も基本的にはそれに準じたもので新しい切り口はありません。 しかし、シングルにもなった3つの曲を聞けば彼らの持ち味が聞けるはず。 楽曲の良さにシンプルな歌詞が矢継ぎ早に叩き込まれています。 驚いたのは21世紀になっても、イギリスの階級社会が未だに改善されてないということ。 この辺りは歌詞を見れば、分かります。 バンドをやることは俺らにとってこの生活から抜け出す希望だったんだと3人は語ってますが、まさにそういうリアリティがここにはあります。 楽曲もですが、リアリティ溢れる歌詞が素晴らしい。 とても辛辣ながらもなんとか希望を見出そうとするパワーがあります。 歌詞が全てを物語っている。 こういうバンドが世界を変える。世代によって時折現れる時代の代弁者が彼等なんだと思う。只者じゃない。今年現れた新人バンドの中でも特別な存在感を放っている。 まだ若いし今後は2ndの出来によるだろう。 すぐ消えるような連中ではないし、何か起こしてくれそうなパワーを感じたので4つ。 ちょっと遊ぶつもりで借りた一時間二千円のスタジオでの何気ないセッションでデビュー曲となる40 Days And 40 Nights を作り、たった二ヵ月で名門レーベルと契約。 結成後半年でシングルリリース。 そしてさしたる時を置かずに発売されたデビューアルバムである本作品はUKチャートで初登場1位を獲得。 彼らは、起伏に乏しく諦念的な妥協に終始する人生をほぼ決定づけられた境遇から、必死で逃げたのです。 彼らは精力的に逃げることにより、辛くても納得のいく人生を生きようと立ち上がったのです。 彼らとほぼ同年代であり、将来にたいして不安しか見いだせない私のような人間にとって、彼らの存在はとても心強いです。 歌詞を読んでいると共感の念があふれます。 あぁ、同じこと考えてるんだな、と。 音楽的には、衝動と才能と自信を混ぜて力任せに叩きつけているような感じです。……わかりづらくてすいません。 国籍は違えども、信頼のおけるであろう代弁者がこうして颯爽とヒーローのように現れてくれたのがうれしいです。 応援せずにはいられません。 ウィル・リヴ・アンド・ダイ・イン・ジーズ・タウンズを楽天で検索 |