大統領暗殺 デラックス版 |
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もしも「アメリカ大統領が暗殺されたら…」という食指をそそるテーマの作品。 この映画が当事者国アメリカから発信されたってのは衝撃的なことだと思いました。 (そして思わず映画を見てしまった) ストーリーは「あぁ、確かにこんな風になるかもしれない。そんでこいつが仕立て上げられて、なんとか終わらせないとまずいかもしれない」 「かもしれない」が多く続きますが、架空の設定の割にはそこそこ納得のいくような筋立てです。 最後の新聞記事の取り上げられ方も意味深でよかった。 TVスペシャル2時間もの!とかで発信した方が見るものの心をつかめたような気もします。 ヴァイオレンスなムービーでした。 最初は、悪い冗談かと思った。 その冗談を認める国家がある。それは巨大な国家 アメリカ合衆国。 ストーリーは、ケネディー大統領暗殺事件を下書きにしている。ケネディー大統領暗殺の真実を平気で封印する国、そしてそれを下書きした作品を平気で許可するアメリカ合衆国の巨大さに逆に怖さを感じさせる。 現役大統領暗殺という したたかな 試み。 現大統領そっくりさん。みごとな演技。 舞台はシカゴ。 胸に2発の銃弾。病院で死去。 その後の展開はリアリズム調。 ●問題点は以下の通り。 1:ケネディー大統領暗殺事件を下書き、そして安易化していること。 2:現状はもっと現大統領を守る体制は強固であるであろうこと。 3:シカゴ市警は厳重に、大統領が出て行く場所をターゲットにするテロリストの位置を想像し確認していたであろう。 4:反現大統領の民衆のデモ。これは60年代から70年代をふりかえさせられる。あり得ることである。 5:警備体制は厳密であったはず。この作品ほど低くはなかった。 6:犯人は安易につくられた。某組織にだまされて訓練された元イスラム人のアメリカ人。 7:真犯人は湾岸戦争に従事し、さらにその長男も今回の戦争で殺された父親の復讐劇か。 8:くそ真面目に報道している映像は チョッと甘すぎると誰でも思ってしまう。 9:それにしても題名だけ変えただけで 上映許可した アメリカ合衆国の懐(ふところ)の巨大さにあきれかえる。現大統領も使い捨て差し支えないという巨大な多民族国家の証しか。 10:こんなパロディー平気で許す国家の巨大さに逆に怖さを感じる。 マイッタ。 極上のポリティカル・キルト(Quilt) 幾つもの事実と、幾つものフィクションを織り上げて繋ぎ合わせた『アメリカ』と云う 名の巨大なパッチワークキルトの様に思えた。またそれは非常に精緻な作りで破綻が無い。 アメリカが向かう可能性のある最悪の選択肢を示した物語。 1時間36分の作品だが濃密で深く完成度が高い作品だった。 昔、国家保持の為には大統領すら容赦なく抹殺してしまう合衆国国家を描いた「合衆国最後の日」を観て、こんな題材を扱えるハリウッドの懐の深さを感じたものだが、イギリスのTV局が06年に製作した今作は正真正銘現大統領暗殺の擬似ドキュメンタリーである(笑)。ポスト・ブッシュで全米が盛り上がっている折、些かタイミングを逸した感があるが、今作の最大の見所はコレと言って間違いない。冒頭、大統領専用機がシカゴに着陸し、当のブッシュ自身が登場、以下激しいデモが待ち受ける中、物語の当事者たちが事件を振り返る証言が続く。シカゴと言えば、オバマの拠点地、もともと反ブッシュ感情が強い地域だよなと思う間もなく、ブッシュ狙撃。以下、全くのフィクションながら、断続的に実際のニュース・フィルム&ライヴ映像が効果的に編集、挿入されつつ、ブッシュ以後のアメリカがシュミレーションされていく。証言者たちのリアルな表情も手が込んでいる。暗殺の陰にシリアの関与ありとアサドを非難したり、ブッシュ葬儀に深刻な面持ちで弔辞を読んだりと“チェイニー大統領”のお騒がせ弁舌軽やかだが、彼の過去の発言群を拾い上げ、よくぞ繋げたものだと思う。おまけに、そのスピーチライターを務めたという女性まで登場させ回顧させる辺り、強烈なアイロニーを感じる。愛国者法改正の名の下に強化される衆人監視、フレームアップに更なる敵国想定と、さもありなんの展開となるが、監督の「現実のニュースフィルムをうまく編集するだけでいかに情報操作や捏造が簡単なのかを見せたかった」との発言は重要。もしそうならば、このフェイク劇自体が、9.11以降の合衆国国家及び多数マスメディアによる世論誘導を実証してみせたモノと思え、映画の見方も変わってくる。 きわめて近い将来、米政府の強硬な政策にたいし熱狂的に賛同する者がいる反面、反対派のデモも増加するという二極化の拡大が顕著になっていた。その政策の象徴的な存在であるJブッシュ現大統領が遊説先で狙撃される。捜査陣の対応、マスコミの反応、政府の対応がめまぐるしく状況が変化するなかで、犯人と動機が明らかになっていく、という作品。 映像の多くは実在の現大統領の映像をうまく編集して用い、犯行動機も十分に起こりうる内容であるために、観客はドキュメンタリーなのかフィクションなのかわからなくなるほどのできの良さである。フィクションとわかっていても、本当に起こるのではないか、本作品にヒントを得て模倣的に犯行におよぶ者がでるのではないかという潜在的な恐怖が喚起される。映画をヒントに実行された犯罪が過去に実在することをふまえると、言論の自由がどこまで許容されるかという限界に挑戦した作品である。FBIの行動も、元捜査官の助言に基づいているという念の入れ方であり、リアリティーは過去のどのような作品よりも優れている。実話を元にした映画であっても、脚色がないと感動的にはならないが、本作品のように特に脚色なしで鳥肌が立つような映画は滅多にないと思う。 制作陣の挑戦に賞賛。米国政府の根の深さや深刻な社会問題をじっくりと考えさせられる作品で星5つの評価としたが、たとえブッシュ嫌いの観客であっても見てすっきりすることはない。 大統領暗殺 デラックス版を楽天で検索 |