8 1/2 愛蔵版 |
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夢なんだか現実なんだか映画なんだか分からない、 主人公の映画監督グイドの頭の中のようにカオスに満ちた映像世界。 ロケットをモチーフにした映画作品、美女たちに囲まれるハーレム願望、 優柔不断だけどモテる優男のグイド。 男の欲望を体現したような映像が続くと思ったら突然の変調。 最後はかの有名な「人生は祭りだ」のセリフで締めくくる。 理解はできなくても、映画史に残る名作だと言われる所以は、よく分かります。 夢で見聞きしたことが思い出せないもどかしさも、この作品がDVDになってくれて解消しました。他人の夢なのに既視感があるのは、みんなの夢が地続きで、そこが死か狂気の世界だから? ともかくフェリーニはそれを美しい映画にし「あっち側」に憧れる私たちをあやしつつ、共に生きよう!と言ってくれるのです。初見時は映像の凄みとグイドの色気にしびれるばかりでしたが、繰り返し観るうちに男性というもののどうしようもなさ、それがゆえの放っておけなさのようなものに苦笑させられます。こんな人に「共に生きよう」と言われたら「まあいっか」と答えるしかない。生々しいのにこんなにも美しい夢。大傑作です。 やっぱサラギーナ! 男の夢や! このエドラ・ゲイルって女優さん、「何かいいことないか子猫チャン」で、ピーター・セ ラーズのコワイ嫁さん役やってたんやね! 付録の ブックレットで初めて気がついた。そういえば、あの映画、ピーター・オトゥールが鞭振るうパロディみたいなシーンがあるのもそういうわけやってんなあ。 収録されているのは、2008年劇場公開の「完全修復ニュープリント版」だと思われますが、 字幕の日本語が、妙に堅苦しく、不自然に感じられます。 評論屋のロミエはともかく、グイドやクラウディア、ルイザ達が 生硬で味気ない言葉使いをしているのが、どうもしっくりきませんでした。 クラウディアと合流後、最後の有名なフレーズまでの一連の流れがとくに興ざめ。 あまり勝手に意訳されるのも困っちゃいますが 機械翻訳みたいな平坦な日本語をつけられるのもちょっと。 現在(2008年7月)通常版が存在せず、 買えるのはこの愛蔵版のみってのもどうかと思います。 すぐに壊れそうな箱、一枚で飾るには大きさも絵柄も今ひとつのカード、 今更の解説に賛辞、関係者の経歴等が載ってる小冊子。 特典映像の入ったDVD以外は正直いらないものばかり。 待ちに待った日本語字幕DVDだっただけに、なんだかいろいろと残念。 ボブ・フォッシーの「シカゴ」を映画化した、ロブ・マーシャル監督が 舞台版「8 1/2」の「ナイン」を映画化するそうなので その時にきっと通常版が出る、、、はず。 まだ購入されていない方は、それまで待っても遅くないと思います。 私の視聴環境(EIZO FORIS.TV SC26XD1,SONY PS3 60G,HDMI)での感想です。 画質は悪いとまでは言えないと思いますが、画面全体にうっすらとベールを被った感じで、 ぼやけた様な印象です。解像感も悪く遠景の描写等良くありません。 テレビのコントラスト、シャープネスの設定を調整して視聴距離を離せば それほど苦にはならないと思います。 画質は悪くは無いが良くも無いといった印象です。 一方、フェリーニ・ファンで既に米クライテリオン盤を持っている方にとっては 正直不満だと思います。 こちらは極めて高精細で正に髪の毛1本まで緻密に再現します。 ブルーレイに匹敵する圧倒的な高画質だと思います。クライテリオン恐るべし!です。 米サイトではリージョン1と表示されていますが、実際はリージョン・オールですので日本のプレーヤーで再生可能です。 パッケージデザインですが、紀伊国屋盤は上質な紙(コットン紙でしょうか?伊クラシコ・ファブリアーノの様なアート紙)で出来た小さな箱です。 8 1/2 のロゴは印刷ではなくエンボス加工されて浮き上がっています。 DVDの出し入れが面倒という事もありますが、私は悪くないと思います。 クライテリオンはやや厚みのある2枚組みトールケースですが、グラフィックデザインが素晴らしいです。 映画全体を楽しむ時は紀伊国屋レーベルで、高画質で映像美を堪能したい時はクライテリオン盤でという感じでしょうか。 それぞれ楽しめると思います。 8 1/2 愛蔵版を楽天で検索 |