安城家の舞踏會 |
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戦前、戦後の時代、日本の聖女とまでいわれた伝説的女優の原節子さんは映画(お嬢さんに乾杯)でも落ちぶれた元華族の令嬢を演じましたが(共演は関口知宏さんの祖父にあたる2枚目俳優の佐野周二)こちらの作品はより具体的に時代に世論に否定され崩壊をした華族階級に生まれ生きた人々の悲しさがせきららに描かれていますね、崩壊以前にも農地改革法や財産税で少しずつ追い詰められ、制度の崩壊で伯爵という肩書きまでも失い、家屋敷も失い、誇りも失って尚も平民として働いて生きなければならない不安、物悲しさ、それでも現実を見据えて生きようと力づける娘、とても興味深く、そして印象に残る作品ですね、実に上品な言葉使いや物腰が印象的でした。 没落貴族が最後に舞踏会を開くというややバター臭い内容の映画である。「桜の園」を下敷きに吉村監督が実際に体験した事実を加味したものを新藤兼人がシナリオにまとめたという。 内容からして、新劇俳優の起用は自然な流れだったと思う。ここでは滝沢修、森雅之、清水将夫らが顔を揃えている。何でも宇野重吉を元・運転手役(神田隆が扮している)にと企画していたらしいが、日程が合わず断念したということも、何か読んだ記憶がある。 新劇俳優は戦前の映画、特に東宝作品には出ていた。しかし、あくまだ添え物みたいな感じだった。しかし、この映画では主役級を任されている。劇団の方も資金作りに大いに役立つと考えて、主だったメンバーを撮影所に送り出すのだが、その先駆けとなったのがこの作品あたりからではないだろうか。 今観るとまずい箇所もあるが、当時の一面を伝えるのに貴重な映画である。新劇以外では原節子が熱演。津島恵子はこれがデビューではなかったか。 安城家の舞踏會を楽天で検索 |