蟻の兵隊 [DVD] |
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4年前に90才で他界した祖父は、酔うとたまに戦争の話をしました。 満州へ行った話、東京大空襲の話。 ちょっとしたアクション物語のようでした。 この映画の主人公、奥村さんは、奥さんには戦争の話は一切しないそうです。 非常に恐ろしく辛い記憶として残っていると語ろうとは思わないのでしょう。 私の戦争に対する知識=祖父の話だったので、派遣される先によって こんなにも状況が違うんだというのを知りました。 中国に今も残されている、おじいちゃんたちの生々しい手記。 もし戦争がなかったら、商人の長男として家業を継いでいたでしょう、と いう言葉に、戦争がどれだけ人の人生を狂わすかを考えさせられました。 そして、奥村さん他、元中国残留兵たちは今も国と戦っています。 国は奥村さんたちが正しいという事を認めてしまうと ポツダム宣言に違反してしまうから認めないのでしょうか…。 それと、冒頭で靖国神社に初詣に行ってる若者…。 「何が祀られてるか知ってる?」「は?てゆうか初詣だから」 みたいなやりとりには呆れました。 みんなで初詣ルンルン♪て時に見知らぬおじいさんの 戦争の話聞かされてテンション下がるのもわかるけど、 やっぱ知っとくべきなんじゃないのかね? 私は1945年8月15日敗戦、日本軍の兵士達は戦争から解放されたと思っていた。 その後、戦勝国からある基準でもって処罰をうけ、各人処遇をうけたと想像していた。 しかし、この想像は間違いであった。 『日本軍山西省残留問題』という予想せざる事態があったという。 日本軍将校と中国国民党の密約であった。 兵士は次のような命令を受けた。日本国の「残留命令」に従い日本兵として中国国民党のために、 更に中国での日本帝国陸軍復興の核として中国共産党軍と戦うこと。 兵士は命令通り、残留し4年間国民党と共に日本兵として戦争を継続し、敗戦後5年間抑留された。 この事実を日本国は認めなかった。 彼らは、納得できない。 彼らは日本国家相手に事実を認めさせようとした。 裁判闘争となった。 その闘いの中心人物は八十才を越えた奥村和一である。 彼は中国にわたり 証拠をあきらかにする行為を開始する。 この執念。彼に惚れ込んだ監督池谷薫。 かくして、不思議な映画ができあがった。 国家にとって兵士とは何か。兵士は命令に抵抗できるのか。 偉大なるドキュメント。 久しぶりにみた八十才を越えた日本男児たちの姿。 迫力あり。 必見。 毎年夏には,邦画・洋画を問わず何となく“戦争関連作品”に目が行ってしまいます。 この夏は,「ヒットラーの贋札」「明日への遺言」そして本作が3本目です。 本作は,第二次大戦後も上官の命令で戦争を続けた男たちのドキュメンタリーです。 中国・山西省に残留させられ,国民党軍として中国の内戦を戦った,およそ2600名の元日本兵たち。彼らは,終戦10年後に帰国しますが,国からは逃亡兵として扱われ“残留は自らの意思によるもの”とされて,戦後補償は認められませんでした。 自身が戦争の被害者であり加害者である奥村和一さん(80歳)は,“自分たちは何故残留させられたのか”その証拠を探すために中国を訪れ,過去の自分たちの行為に向き合います。 奥村和一さんが軍人恩給の支払いを求めた最高裁の判決は控訴棄却,法廷さえ開かれなかったようですが,奥村さんの活動は“戦争とはいかに惨いものであるか”を命ある限り語り継ぐことに執念を燃やしているように見えます。 とても重い映画で,興行的には成功とは思えませんが,一見の価値があります。 蟻の兵隊 [DVD]を楽天で検索 |