ライラの冒険 黄金の羅針盤 (Blu-ray Disc) |
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故河合隼雄先生はファンタジーについて次のように書いている。「ファンタジーというと、すぐに空想への逃避という言葉を連想し、それに低い評価を与えようとする人がいるが、ファンタジーというのは、そんなに生やさしいものではない。それは逃避どころか、現実への挑戦を意味することさえある。」 この「ライラの冒険」というファンタジーはまさに、我々の現実に挑戦する。大袈裟に言ってしまえば、この物語は、現代の深層で起こりつつあることを如実に映し出している。それは、使い古され凝り固まった教義・ルールにしがみつく人たちと真実を追い求める人々の戦いである。個人レベルで考えれば、現状にしがみつき変わろうとしない自分と自分の本質的な部分がそれに対して目覚めを促す戦いである。 もちろん、キリスト教文明圏内ではない日本にいる人にとって、この物語はわかりにくいかもしれないけれど、象徴的に観るならば了解できる部分も増えてくると思う。教権を人々をしばりつけるという意味での教会や魂・自分の本質的な部分(ダイモン)の成長を阻害する社会としてみたり、ジプシャンを自然とつながる知恵の体現者であるネイティブアメリカンやアイヌの人たちとしてみたりすることで、物語の深い意味が伝わってくると思う。 教権に鎧を奪われて、酔っ払って自暴自棄の白クマを戦後以来、抑圧されて歪められた日本人の暴力性と見ることだって出来るだろう。昨今の凶悪な犯罪を考えるまでもなく、日本人は戦後以来、見ないようにしてきた暴力というか「力」をこれ以上、抑圧し続けることは出来ない。日本人は「力」というとすぐに暴力に結び付けてしまうが、この映画が象徴的に映し出しているように、戦争を起こすためだけではなく、平和に辿り着くためにも「力」が必要なのだ。日本人はそろそろ、ライラのように酔っ払った白クマ(歪められた力=暴力)に勇気を持って向かい合い、本来の白クマ(真の平和のための力)を解き放ち、力強き大人への成長へと歩みを進めなければならない。 ここには書ききれないけれども、他にもこの映画から学ぶことは多い。僕は原作を読んでないので何とも言えないけれど、続編にも今作品ほどの深みを期待している。 映画観ましたが、これほど酷評するほどでもないかと思いました。 ブルーレイの方が映像は、映画より良いです。 ダイモンと羅針盤の意味が非常にわかりにくいのが致命的ですが、冒険ものとして続きが楽しみに思えました。 3部作ということで、本作ではまったく話がすすみませんが、観る価値もないという映画ではなかったです。 ただ、3部作に最後までニコールキッドマンが出演しないような気がします。 作品内容に関しては、正直がっかりな面はありますが、第一作目ということで今後に期待。(二作目が作られるのでしょうか。不安) ディスクの仕様に関しては、今までリリースされたBlu-rayの中でも、上位のデキです。特に、音質がすごい。オーディオシステムが完全ではないのですが、それでも驚くべき音質でした。 また、映像もキレイですし、ここまでディスクの仕様が素晴らしいと嬉しくなってしまいます。ギャガのディスクは今のところハズレがないと言っても言い過ぎではないと思います。某メーカーの中途半端な仕様とは雲泥の差があります。同じVC−1なのに…。 作品内容には?ですが、ディスクの仕様は素晴らしいです。なので、作品が好きな人は買っても後悔することはないでしょう。 フィリップ・プルマンの児童文学を映画化。 映像は綺麗です。 フィルムグレインは一部のシーンを除いて弱めに処理されています。 取り除かれている訳ではなく細かい粒子感が目立たないように残っている。 ですので、さっぱりとした鮮明さがありながらもつるつるとした感じはあまり受けません。 フィルムライクな質感は薄れますが、ファンタジー映画にはこれくらいが丁度いいかも。 暗いシーンなど一部ではやや強めにでるもののうるさい訳でもありませんし、諧調も悪くないです。 シャープさもとてもよく、稀に甘くなる箇所を除いて、輪郭が綺麗に映し出されている。 鮮明で高画質なクリアな映像を楽しむ事ができます。 他のBD作品と比べると綺麗な部類に入るかと思います。 VC-1にはあまりいい印象がないですが、予想を超えたクオリティです。 音はとてもよいです。 とにかく迫力のある音。 重低音はしっかりと響き、高音はよく通る。 広がりを感じる音でとてもダイナミック。 7.1chのサラウンドはかなりすごい事になっています。 よく鳴る臨場感のある音。 この音を聞いてしまうと7.1ch仕様の作品がもっと増えないか期待してしまいます。 セリフ部分もクリアで聞き取り易い。 音質面での不満は全くありません。 内容はファンタジーアドベンチャーといった作品。 独自の世界観のある作品なのですがやや説明不足が目に付きます。 上映時間内の枠に詰め込んだと言った感じで早足。 機会仕掛けとファンタジーが融合したような世界観はとても好みですが、色々と独自の単語や多数の登場人物が出てくるにも関わらず説明が足りないので、置いてけぼりをくらう事が結構ありました。 テンポは悪くなく間延びする事もなく見れます。 展開的には意外性などある訳でもない王道的な作りなので安心して見る事ができる。 ただ、ファンタジー映画ながら展開や映像を含めて地味な印象が強いです。 3部作の1作目という事で途中で終わりますが、しっかりと一区切りついているのはよかったかな。 特典は本編ディスクにキャスト紹介の他、HD画質で予告、特典ディスクにはHD画質でドキュメンタリー&メイキングなど。 特典類に物足りなさを感じる事の多いギャガですが、この作品は全てHD画質で特典収録など力が入っていて満足できます。 画質/音質は十分満足できる出来ですし、特典も力が入っていますので、作品が好みなら是非。 個人的に内容自体は印象が強い訳ではありませんが、他の仕様がよく満足できる一本でした。 独特の複雑な世界観を持ち「問題作」と取られそうなメッセージを発する…そんな原作がどんな風に映画化されるのか、興味津々で鑑賞しました。観終わった後の感想は「制作費をかけた割に、インパクトの強い作品に仕上がっていない」というものでした。確かに役者たちの熱演は光っているし、映像美も評価できます。極北の地の雄大で幻想的な景色には、息を呑みました。ダイモンも本当に可愛かったです。でも全体としては、「ただの綺麗な動く絵」というか、最近のRPGのムービーを延々と見せられるような感じです。原作と比べてどうこう…ではなく、ひとつのファンタジー映画として観ても、これといった面白みを見出せません。(多分、大人も子供も楽しめないでしょう)。この映画の最大の欠点は、脚本にあります。説明的な(設定資料集をダラダラと読み上げているような)台詞ばかりが目立ち、心に訴えかけるような味のある台詞が見られません。世界観と設定を伝えるだけで精いっぱいという感じです。追い立てられるように物語が展開し、盛り上がりにも欠けますし、一つ一つのシーンをかみ締める余裕もありません。これらの要因が相まって映画の世界に浸りにくくなっており、感情移入がしづらいです。観賞中に私の心が震えることも熱くなることもありませんでした。音楽と主題歌は、いい・悪い以前に全く印象に残らないです。やはり、『黄金の羅針盤』を短時間の映画にするのは難しかったのかもしれません。『ライラの冒険』シリーズ2巻、3巻では新出キャラも増え、様々なプロットが複雑に絡み合うので、映画化に当たっては、さらなる困難を伴うと思います。でも第1作目の出来栄えがこれでは、正直言って不安が残ります。映画『黄金の羅針盤』が気になって仕方ない人以外は、無理してDVDを購入する必要はないと思います。 ライラの冒険 黄金の羅針盤 (Blu-ray Disc)を楽天で検索 |